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第9、11代総裁:井上準之助(いのうえじゅんのすけ)

第9、11代総裁 井上準之助の写真

第9代就任
大正8年3月13日
第9代退任
大正12年9月2日
第11代就任
昭和2年5月10日
第11代退任
昭和3年6月12日
出身地
大分県

9代目にして11代目の日本銀行総裁である井上準之助は、明治2年3月に大分県に生まれました。高山樗牛と並んで仙台第二高等中学校(二校の前身)の二秀才とうたわれるなど、若い時分からその名を轟かせたと言われています。東京帝国大学を卒業すると同時に日本銀行に入行し、38歳という若さで営業局長を経験、大正8年に第9代総裁に就任しました。日本銀行はえぬき総裁の第1号でした。

総裁在職期間中は、断続的に生じる恐慌などに対して救済融資を実行したほか、手形割引市場の育成にも果敢に取り組みました。また、大蔵大臣として入閣してからは、信念を持って金輸出解禁に尽力し、全国各地を歩いて国民の協力を求めるなど、当時としては珍しく世間に対してPR活動を行なった人でもありました。

しかしながら、金輸出解禁と併せて財政緊縮を中心とするデフレーション政策を断行したことが、彼をして悲劇に至らしめ、昭和7年、総選挙の応援演説に行く途中凶手に倒れてその生涯を終えました。

(出典:広報誌『にちぎんクオータリー(1997年冬季号)』)