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【総合職】業務局 A.I. さん

ニーズに応える業務基盤の整備を通じ政策遂行を支える

A.I. さん

総合職
業務局 総務課
営業・国債業務企画グループ
企画役補佐
(現 金融庁)

「業務フローの企画」という仕事

現在、業務局総務課の営業・国債業務企画グループに所属しています。当グループは、金融政策や金融システムの安定確保に向けた政策などの実務を担う「営業業務」や、国債振替決済制度の運営や国債の発行・利払い・償還に関する「国債業務」について、業務フローの企画やITの活用による合理化などを行う企画部署です。

「業務フローの企画」と聞くと、金融政策などとの対比でやや地味な印象を持たれる方がいるかもしれません。しかし、どれほど政策のコンセプトが優れていても実務遂行が伴わなければ、その政策は絵に描いた餅です。「業務フローの企画」は、業務局の実務部署(実際に金融機関への貸付けを行う部署などです)が安定的かつ効率的に事務処理を行うための仕組みづくりであり、政策部署と実務部署の橋渡しを担う重要な仕事です。

私が当グループに着任した直後の数か月間を振り返るだけでも、金融政策決定会合での決定を受けて、米ドル資金供給オペ用の担保国債貸付けの導入といった金融調節に関する政策対応が発生しました。こうした場合には、当グループが、政策部署である企画局や局内実務部署などと連携を図りながら、時限性が高い中で業務フローを構築していくことになります。

日常業務の風景

このような刺激的な職場で、私は国債業務に関する企画立案に携わっています。具体的には、国債の入札から発行までの期間を現在の2営業日(T+2)から1営業日(T+1)に短縮する案件などを担当しています。こうした国債発行市場のT+1化は、世界的な金融危機の教訓を踏まえて、証券決済リスクの削減を目指す、「国債流通市場のT+1化」と足並みをそろえた動きで、2018年度上期の実現を目標にしています。この実現に向けて、発行体(財務省)や入札参加者(金融機関)といった関係者のニーズや実務面の実現可能性を踏まえて業務フローを検討しています。

こうした企画案件以外に、国債の入札スケジュールの確認も行っています。国債入札は、日銀ネットというシステムを通じて行いますが、入札スケジュールがシステム処理のために満たすべき諸条件をクリアしているかを慎重に確認しています。万が一、条件を満たさないまま入札を実施してしまうと、入札当日の事務処理に支障をきたし、ひいては国債市場にも影響を及ぼすため、緊張感を持って確認作業に取り組んでいます。

ミドル・マネジャーとしての私のもう一つの役割は、「営業業務」、「国債業務」両分野を取りまとめて、他部署との連携・調整の窓口となることです。金融政策のオペレーションにせよ、国債決済にせよ、立案部署(企画局や決済機構局)、フロントの取引部署(金融市場局)、そして実務を行う業務局の各部署が、しっかりと連携して検討を進める必要があります。そうした連携の際の窓口となる場合には、単に案件を取り次ぐ「伝書鳩」では意味がありません。情報を繋ぐ相手をよく考えたり、案件のポイントを要約したりと、グループ全体の仕事が効率的に進められるような工夫を心がけています。自分が主担当でない分野も含め、幅広い業務を捌いていく難しい仕事ですが、グループ員の力を結集しながら案件を推進していくことに、やりがいを感じます。

仕事のやりがい 〜実務経験を振り返りながら

日本銀行で働くことの魅力は、「物価の安定」や「金融システムの安定」といった公益実現の一端を担えることです。ただ、これだけでは具体的なイメージが湧きませんので、私が現在携わっている業務フローの企画という切り口からこれまでの実務経験を振り返りつつ、仕事のやりがいをお伝えしたいと思います。

もともと、就職活動中に日本銀行を志望したのは、金融市場の一参加者として金融機関と対話しながら政策実現を目指す手法に面白さを感じ、金融調節手段の企画立案に携わりたいという気持ちを抱いたからでした。そんな願いが叶い、金融市場局のオペレーション企画部署に所属していた2008年9月、世界的金融危機である「リーマン・ショック」が発生しました。その際、米国はじめ主要国の中央銀行との連携のもと、同部署や企画局・業務局などの関係部署が一致団結して、極めて短期間で米ドル資金供給オペを導入し、国際的な米ドルの流動性低下が国内短期金融市場の混乱に繋がらないように水際でせき止めたのを今でも鮮明に覚えています。当時、私は入行4年目でしたが、他局を含め頼もしい先輩達の姿をみながら、日本銀行で働くことのやりがいの大きさと責任の重さを実感しました。

海外留学後に着任した企画局では、金融機関への資金供給手段や担保政策の企画立案、金融審議会の関連事務などに携わりました。このうち、成長基盤強化に向けた金融機関の取り組みを支援するための米ドル資金供給(いわゆる「米ドル特則」)の企画案件では、対象先に米ドルを供給する際の貸出期間・金利などに関し、金融機関のニーズや法令上の制約の有無を丹念に調査しました。米ドル特則の導入を政策委員会に提案するための検討作業を通じて、政策手段の立案プロセスの基本を学ぶとともに、本邦企業の海外事業をサポートしている邦銀の外貨需要の高まりという社会的ニーズに的確に対応することの醍醐味を感じました。

このほか、金融機構局で経験した、金融機関の資金繰り・経営動向のチェックや、金融市場局で経験した短期金融市場の分析は、それぞれにやりがいのある仕事でした。加えて、そこで得られた取引実務・市場慣行に関する専門知識が、後の業務フローの企画の仕事に大いに役立つという、「仕事と仕事の有機的な結びつき」も、日本銀行で働くことの楽しさだと思います。

もちろん、日々の仕事は多様で、新聞紙面を賑わせるような、注目度の高い仕事ばかりではありません。むしろ、国債の入札スケジュールの確認事務のように、失敗すると影響は大きいけれど目立たない仕事の方が多いかもしれません。しかし、目立たない成果の積み重ねが、他者からの信頼感に繋がります。現所属で、政策遂行を実務面から支える実務部署と連携して仕事を進める中で、日本銀行に対する国民の信認を支えているのは、1つ1つの堅確な事務処理だということを改めて感じています。こうした考えから、私はあらゆる仕事に熱意を持って取り組み、そうすることで得られる経験や周囲からの感謝を糧に、また新たな仕事と向き合っています。

社会のニーズに応えられる実務家を目指して

金融経済のグローバル化や金融技術・ITの進展に伴い、金融実務が複雑化しており、日本銀行が取り組むべき課題も拡がっています。こうした下で、先人の考え抜かれた伝統をしっかり受け継ぎながら、目まぐるしく変化する社会のニーズに的確に対応できるような、堅実性と柔軟性を兼ね備えた実務家を目指しています。そんな実務家像を胸に、中央銀行サービスの利用者である国民や金融機関等のニーズに応えながら日本経済の安定的な発展に貢献できるよう、心は熱く頭は冷静に日々の業務に邁進していきたいと考えています。

A.I. さんのあゆみ

2005年4月 業務局入行
2005年7月 高知支店
2006年9月 政策委員会室
2007年9月 金融市場局
2010年7月 カリフォルニア大学留学
2011年5月 企画局
2013年6月 金融機構局
2016年7月 業務局

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