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【特定職(専門分野特定タイプ)】調査統計局(経済専門) R.T. さん

企業動向を正確につかみ、政策運営に活かす

R.T. さん

特定職 専門分野特定タイプ
調査統計局 経済統計課
企業統計グループ
主査(経済専門)

小さな改善の積み重ねが信頼につながる

2013年から、「短観」(海外でも”TANKAN”)の名前で知られる「全国企業短期経済観測調査」の作成を担当しています。短観では、1万社を超える企業にご協力をいただき、自社の業況や経済環境の現状・先行きに関する判断や、売上高や収益、設備投資といった事業の計画など、企業活動全般について調査しています。調査の結果は、日本銀行の政策判断の重要な材料の一つであるだけでなく、政府や投資家など国内外の幅広いユーザーにも日本経済の現状や先行きの分析にご利用いただき、高い評価を得ています。

短観調査は、支店も含めた数百名のチーム一丸での共同作業です。私はそのリーダーとして進捗管理を行っています。重要な統計を正確に期限までに作成するという大きなプレッシャーを感じる一方、公表後の充実感は何物にも代え難いものがあります。

短観は日本経済の姿を映す鏡であり、信頼される統計を作るためには、細部までこだわりぬいた改善や努力の積み重ねが欠かせません。1万枚を超える調査表を1枚1枚確認し、疑問点があれば企業へのヒアリングを通じて解消していきます。また、なるべく多くの企業の声を反映するため、粘り強く調査へのご協力をお願いしています。調査が終わっても、次回に向けて調査表やその記入例を少しでも読みやすくなるよう修正したり、企業の情報を収集したりと、改善に向けた作業を続けています。こうして集めた企業からの回答からは、予想外の経済の動きや新たな企業努力の一端を垣間見ることができ、毎回、驚かされます。

この他、短観のような企業への調査は海外の中央銀行でも盛んに行われていますので、海外での学術研究の発表や意見交換も少なくありません。私もインドネシアで、2日間にわたって短観に関する英語での講義を行いました。参加者からは短観の回答率と精度の高さに驚きの声があがるとともに、私自身も海外の調査と比べることで短観の強みや弱みを再確認し、将来の見直しに向けたヒントを得ることができた貴重な機会となりました。

統計ユーザーからメーカーへ

大学院では、金融工学を専攻していました。入行後も金融市場局、金融機構局で、「金融システムレポート」の執筆や国内外金利市場の分析、地域金融機関の分析を担当してきました。そこでの経験を通じて得た資本市場への理解のほか、法律・会計や内外の政治情勢など幅広い金融の専門知識は、現在の仕事にも活きています。また、これまでは統計について、もっぱらユーザーの立場で関わってきましたが、ユーザー目線で使いやすさを意識しながら、調査項目や公表資料のレイアウトを考えることのできる点が自分の強みになっていると感じています。専門職は一つの職場にいる期間が長いため、しっかりと一つの分野を自分のものにして、次の職場に活かせるところに妙味があります。

貪欲に知識を吸収し、幅を広げる

現在は、毎回の調査に加えて、将来の調査項目の検討や統計学的な分析まで幅広く取り組んでいますが、加えて短観を正確かつ効率的に公表するために欠かせないシステムの開発にも参画し始めました。多くの業務を同時に進めることは、責任が重く大変ではありますが、今後も、着実に活躍するフィールドを広げていきたいと思っています。

R.T. さんのあゆみ

2003年4月 金融市場局入行
金融市場課
市場調査グループ
2003年10月 金融市場局 金融市場課
市場企画グループ
2004年7月 考査局(現 金融機構局)
経営分析担当
2010年7月 金融機構局
地域金融担当
2013年6月 調査統計局 経済統計課
企業統計グループ

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