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日銀ネットRTGS化にかかる総合運転試験(フェーズ2)・ラウンド1における決済状況について

2000年11月10日
日本銀行

日本銀行から

 以下には、本文を掲載しています。試験結果を含む全文は、こちら(set0011b.pdf 39KB)から入手できます。

 10月21日(土)および29日(日)に実施したRTGS化(日本銀行当座預金決済・国債決済のRTGS化、与信・担保システムの稼働開始及びオンライン当座預金振替のサービス提供時間延長をいいます。)のRT(総合運転試験をいいます。)1フェーズ2・ラウンド1における試験結果の取り纏め、およびRTにおける決済データ2の集計計数は次のとおりです。

なお、決済慣行関連のアンケート調査が日本証券業協会・国債決済RTGS化に関する研究会および短期金融市場取引活性化研究会により実施されています。

  1. RTフェーズ2の概要については、「RTGS化RTフェーズ2の日程等について」(平成12年8月4日)をご参照下さい。
  2. (a)当座勘定振替時間帯毎決済件数、金額、(b)国債DVP時間帯毎決済件数、金額、および(c)国債DVP決済所要時間(国債受渡依頼の入力から資金受渡依頼の入力までの時間)の3種類のデータを指します。

(RTフェーズ2・ラウンド1の総括)

 日本銀行では、今回実施したRTフェーズ2・ラウンド1における決済状況について、参加先の協力を得ながら、実態の把握、問題点の洗い出し等を行ってきました。その結果、概ね以下のように総括することができるものと考えています。

  1. (1)資金決済については、1日目は約定確認、担保振替等の面で若干の事務遅延が見られたが、2日目は概ね円滑に決済が行われた。
  2. (2)国債決済については、1日目は概ね円滑に決済が行われたが、2日目(国債発行日を想定したテスト)は決済予定件数が1日目の約3倍に上ったこともあり、テスト特有の原因等からフェイルが相当数発生した。また、決済を処理する時間(ここでは、「相手方から国債受渡依頼の電文を受けてから資金受渡依頼を入力するまでの時間」をもって計測)も事前の想定以上にかかっていた。
    RTにおけるフェイルの発生状況等については、日本証券業協会・国債決済RTGS化に関する研究会にてアンケート調査の集計、公表が行われる予定。
  3. (3)上記(2)の主たる理由としては、(a)ごく一部の参加先におけるシステムトラブルの発生3、(b)ごく一部の参加先におけるRTでの使用可能端末台数の制約4、(c)RTGS化等の下での決済事務に関する事務未習熟(テスト・データの作成不備を含む)が挙げられる。こうしたテスト特有の原因等で発生したフェイルが連鎖した結果、全体のフェイル発生率が高まった模様。
  1. 3参加先のシステムにおける環境設定の不備なども含みます。
  2. 4各先とも本番時には必要な端末台数が確保される見込み。

<事務の習熟度が不十分と考えられる主な事例>

  • テストデータの作成不備
    決済口座データの相違(自己口、預り口、信託口間の相違)
    既存データの小口化時における端数金額処理の不一致
  • 事務手順の未習熟
    端末入力事務未習熟による事務遅延
    照合事務手順の未習熟による事務遅延
    残高不足状態での国債受渡依頼電文の送信
    国債発行払込み直後における、共通担保口から同時受払担保口への担保移し替え事務の未習熟による事務遅延
    各種データのダウンロード等手順の未習熟
  • その他
    各社内および各社間における決済慣行(特にカットオフタイム)の運用方針の不徹底

(次回のRTに向けて)

 日本銀行では、今回本番さながらに事務・システム運行を行ったことで、RTGS化への移行に際する問題点を洗い出すことが出来たと評価しています。今後、こうした問題点がひとつひとつ解決され、次回以降のラウンドが迎えられることが重要と考えます。

 今回洗い出された問題点については、すでに関係する参加先において対応策が検討され、様々な手当てが進められています。また別途、日本証券業協会、短期金融市場取引活性化等研究会等においても、慣行面等からの検討が行われています。こうした対応策等の検討に際して、事務、システム対応等の面で私どもにご照会、ご相談がありましたら何なりとお寄せ頂きたいと考えています。

 日本銀行では、こうした参加先における着実な対応が進められることにより、ラウンドを重ねるごとに円滑な決済が行われるようになるものと期待しています。私どもとしても、来年1月4日の円滑なRTGSへの移行を実現できるよう、引き続き着実に準備を進めていく考えです。

本件全般に関する照会先

日本銀行信用機構室

浅田
TEL 03-3277-1137
E-mail tooru.asada@boj.or.jp

日本銀行金融市場局

加藤(毅)
TEL 03-3277-1286
E-mail takeshi.katou@boj.or.jp

参考計数に関する照会先

日本銀行信用機構室

中村
TEL 03-3277-2147
E-mail takeshi.nakamura-1@boj.or.jp

金融市場局金融市場課

河西カサイ
TEL 03-3277-1286
E-mail makoto.kasai@boj.or.jp

以上