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日銀ネットRTGS化等にかかる総合運転試験(フェーズ2)・ラウンド3における決済状況および日銀ネット国債系の稼働時間等について

2000年12月11日
日本銀行

日本銀行から

 以下には、本文を掲載しています。試験結果を含む全文は、こちら(set0012a.pdf 112KB)から入手できます。

今月2日(土)および3日(日)に実施したRTGS化等1の総合運転試験(以下「RT」といいます。)フェーズ2・ラウンド3における試験結果の取り纏め、決済データ2の集計結果、および日銀ネット国債系の稼働時間の検討状況は次のとおりです3

  1. 日本銀行当座預金決済のRTGS化、オンライン当座預金振替のサービス提供時間延長、国債決済のRTGS化および与信・担保システムの稼働開始を総称します。
  2. (1)当座勘定振替時間帯毎決済件数、金額、(2)国債DVP時間帯毎決済件数、金額、および(3)国債DVP決済所要時間(国債受渡依頼の入力から資金受渡依頼の入力までの時間)の3種類のデータを指します。
  3. 「日銀ネットRTGS化等にかかる総合運転試験(フェーズ2)・ラウンド1における決済状況について」(平成12年11月10日)「日銀ネットRTGS化等にかかる総合運転試験(フェーズ2)・ラウンド2における決済状況について」(平成12年11月29日)をご参照下さい。

(RTフェーズ2・ラウンド3の総括)

 日本銀行では、ラウンド3における決済状況は、概ね以下のように総括できるものと考えております。

  1. (1)全体としては、各参加先における事務・システム面や市場参加者における市場慣行面での整備が一段と進捗したことが確認され、来年1月4日に予定するRTGS化の実施に向けた準備はほぼ整ったものとみられる。
  2. (2)RTGS化後を展望した日中コールや当日スタートのレポ(即日レポ取引)などの取引も前回以上に活発に行われ、新しい取引の仕法や約定から決済までの手順についての確認等も進んでいる。
  3. (3)対日銀取引(オペ等)は、予定していたすべての決済が円滑に行われた。
  4. (4)資金決済については、第1日目、第2日目とも、円滑に決済が行われた。
  5. (5)国債決済についても、第1日目(通常日を想定したテスト)、第2日目(国債発行日を想定したテスト)とも、順調に決済が進捗した。 ▽ 国債決済を処理する時間4は、ラウンド2に比べさらに改善した。
    ▽ 国債決済の時間帯別決済件数をみても、早い時間帯(既発債=午前中、新発債=午後3時過ぎ)での決済進捗率が一段と高まっている。
    ▽ 国債決済処理比率5も、高水準のラウンド2をさらに上回った(第1日目99%台、第2日目98~99%)。
     RTの「国債決済の不処理」には、RTに参加していない先の絡む取引に起因するもの(テスト特有のもの)が含まれます。また、ループ取引6に起因するもの等、RTGS移行後の本番においても「国債決済の不処理」は、ある程度残存するとみられます。したがって、上記国債決済比率は100%に達するものではない点(本番移行後も「不処理」が皆無となるとは考えにくい点)にご留意下さい。
  1. 4「相手方から国債受渡依頼の電文を受けてから資金受渡依頼を入力するまでの時間」をもって計測。
  2. 5決済予定件数に占める実際に決済された件数の割合<日銀ネットが取得したデータや参加先からの試験結果報告書などをもとにした推計値>。
  3. 6例えば、同じ銘柄の国債の取引が、A金融機関からB金融機関、B金融機関からC金融機関、C金融機関からA金融機関といったかたちで一回りしている状態。

(日銀ネット国債系の稼働時間について)

 日本銀行では、すでに公表したとおり7、これまでのRTの結果等を踏まえ、国債発行日における日銀ネット国債系の稼働時間の延長を検討しています。以下、現時点での日本銀行における検討状況をお伝えします。

 利付国債の発行日については、日銀ネット国債系の稼働時間を午後6時まで延長して実施した今回のRT第2日目において、新発債取引の決済が時間的に余裕をもって行われ、参加先からもこれを評価する声が多数聞かれたことなどを踏まえ、すでに公表したとおり、日銀ネット国債系の稼働時間を午後6時までとする方向で検討を進めています。

 一方、利付国債以外の国債(割引国債、割引短期国債および政府短期証券)のみの発行日については、市場参加者(国債決済RTGS化に関する研究会<事務局・日本証券業協会>)から、市場慣行であるカットオフタイム以降、日銀ネット国債系入力締切時刻までの時間帯(いわゆるリバーサルタイム)を、通常日や利付国債発行日と同様に1時間確保するため、日銀ネット国債系の稼働時間を30分延長してほしいとの要望が寄せられています(従来の稼働時間案のもとでは、割引短期国債および政府短期証券のみの発行日におけるリバーサルタイムは、日銀ネット国債系の稼働時間が午後5時までであることを前提に、4時半~5時までの30分間)。こうした要望を踏まえ、日本銀行では、利付国債以外の国債(割引国債、割引短期国債および政府短期証券)のみの発行日については、日銀ネット国債系の稼働時間を午後5時30分までとする方向で検討を進めています。

 以上をまとめると、現在検討している日銀ネット国債系の稼働時間は下表のとおりとなります8。日本銀行では、近日中に日銀ネット国債系の稼働時間の最終的な決定を行い、改めて公表する予定です。

  1. 7最近の検討状況については「国債決済RTGS化に伴う日銀ネット国債系稼働時間延長幅の拡大 ──関係者のご意見を踏まえて──」(平成12年10月17日)「日銀ネットRTGS化等総合運転試験(フェーズ2)の追加実施、および今後の試験における日銀ネット稼働時間の延長について」(平成12年11月20日)をご参照下さい。
  2. 8ただし、国債発行日(利付国債の発行日および利付国債以外の国債<割引国債、割引短期国債および政府短期証券>のみの発行日)における稼働時間は、オンラインにより資金の払込を行う国債の発行・払込が即時化されるまでの間の経過措置です。オンラインにより資金の払込を行う国債の発行・払込が即時化された後は、国債発行日における日銀ネット国債系の稼働時間は午後4時30分までとなります。

<現在検討中の日銀ネット国債系の稼働時間>

日銀ネット国債系のオンライン入力締切時刻(カッコ内は日銀ネット当預系の「5時同時処理」のオンライン入力締切時刻)
通常日(国債発行のない日) 午後4時30分(午後5時)
利付国債以外の国債(割引国債、割引短期国債および政府短期証券)のみの発行日 午後5時30分(午後6時)
利付国債の発行日 午後6時(午後6時30分)

(予備日<12月16日>を用いたRTに向けて)

 次回12月16日のRTが、来年1月4日のRTGS化実施に向けての最後のRTとなります。日本銀行では、参加先において、次回RTを利用して引き続き事務の習熟やシステムの運用確認が図られることを期待しています。

 なお、次回RTでは、大手の利用先は引き続き殆どの先が参加される予定ですが、一部参加先の行(庫社)内の事情により、ラウンド3に比べ全体の参加者数は減少する見込みです(300弱の先が参加の予定<ラウンド3までは約400の先が参加>)。このため、たとえば不参加先に起因する国債決済の不処理などは、これまでに比べ増加する可能性が高いものとみられます。この点をご理解いただくとともに、各参加先においては、RTの趣旨を踏まえ、日中コールや当日レポなどの新しい取引に一段と積極的に取り組まれたり、必要に応じ従来の取引形態に新しいデータを付け加えるなどして、本番に向けた事務習熟の場としてさらに一層活用されることを期待しています。

 日本銀行としても、来年1月4日の円滑なRTGSへの移行を実現できるよう、引き続き着実に準備を進めていく考えです。

本件全般に関する照会先

日本銀行信用機構室

浅田
TEL 03-3277-1137
E-mail tooru.asada@boj.or.jp

日本銀行金融市場局

加藤(毅)
TEL 03-3277-1286
E-mail takeshi.katou@boj.or.jp

別添資料に関する照会先

日本銀行信用機構室

中村
TEL 03-3277-2147
E-mail takeshi.nakamura-1@boj.or.jp

日本銀行金融市場局

河西カサイ
TEL 03-3277-1286
E-mail makoto.kasai@boj.or.jp

以上