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金融市場における電子取引のインプリケーション

2001年 1月15日
国際決済銀行・グローバル金融システム委員会

日本銀行から

 全文は、こちら (bis0101a.pdf 188KB) から入手できます。

 なお、報告書の原文は、BISのホームページ(http://www.bis.org/)(外部サイトへのリンク)より入手できます。

日本銀行仮訳

プレス・ステートメント

グローバル金融システム委員会による電子取引についての報告書公表について
(BISグローバル金融システム委員会ワーキング・グループ報告書)

 BIS(国際決済銀行)は、本日「金融市場における電子取引のインプリケーション」と題する報告書を公表する。この報告書は、グローバル金融システム委員会(CGFS)(注)の下に設置されたワーキング・グループの検討結果をとりまとめたものである。ワーキング・グループは、中央銀行との関連が深いホールセール金融市場において、電子取引システムがどのように機能するか、市場構造や価格変動、金融仲介機能のあり方にどのような影響を与えているか、もしくは与える可能性があるかという点について、検討するよう求められた。

 ワーキング・グループは、外為市場および国債市場の電子取引に焦点を当て、ディーラーや顧客、システム提供者といった様々な市場参加者とのインタビューを行った。電子取引は、主要通貨の外為ディーラー間市場において既に支配的となっており、透明性がさほど高くなかった相対取引市場から、中央集中的な透明性の高い市場構造への移行が進展した。また、債券のディーラー間市場でも電子取引は急速に拡大している。電子取引は、市場流動性が高く、金融商品の同質性が高い市場で最も発展しやすいが、そうした性質をもたない市場においても拡大しつつある。

 電子取引は、コスト削減に繋がる余地が大きいが、こうしたコスト削減はほとんどの市場でまだ十分には実現していない。電子取引の拡大は、一部のディーラー業務に影響を及ぼしたり、マーケット・メイク活動を縮小させたりする可能性もあるが、少なくとも現時点では、電子取引の導入によって市場流動性が低下したり、ストレス時に電子取引システムが回避されるという徴候は観察されていない。

 報告書は、BISのウェブサイト(http://www.bis.org/)(外部サイトへのリンク)にて入手できる。CGFSは、急速に変化し続けている電子取引について、今後も検討を続けていく予定である。

  • グローバル金融システム委員会(Committee on the Global Financial System)は、G10諸国の中央銀行総裁により設立された中央銀行のフォーラムである。金融政策や金融市場の安定に対する中央銀行の責務を果たす上で有益な政策提言を行うため、金融市場や金融システムに関する広範な課題についてモニターおよび検討を行っている。こうした使命を実現するため、委員会では、G10諸国の総裁が、金融市場やグローバル金融システムの安定に対する脅威を把握・分析・対応していく作業を補完することに重点を置いている。議長は、日本銀行の山口泰副総裁が務めている。

 報告書を作成したワーキング・グループの議長は、ヨス・ホイフルマン(オランダ中銀金融市場局長)であり、グループのメンバーは報告書中のリストに掲載されている。