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システミックな影響の大きい資金決済システムに関するコア・プリンシプル

BIS支払・決済システム委員会による報告書

2001年 1月
国際決済銀行
支払・決済システム委員会

日本銀行から

 以下には、国際決済銀行の支払・決済システム委員会が公表したプレス・リリースの日本銀行仮訳を掲載しています。報告書の全文は、こちら (bis0101b.pdf 372KB) から入手できます。

日本銀行仮訳

プレス・リリース

G10諸国の中央銀行総裁が「システミックな影響の大きい
資金決済システムに関するコア・プリンシプル」を了承

 G10諸国の中央銀行総裁は、1月の総裁会議で金融システムの健全性に貢献する基本原則の公表を了承した。支払・決済システム委員会(CPSS)の「資金決済システムの原則と慣行に関する作業部会」の報告書『システミックな影響の大きい資金決済システムに関するコア・プリンシプル』は、すべての国において適用可能な原則を定めている。

 本報告書ともう一つのCPSS・IOSCO共同作業部会の市中協議報告書『証券決済システムのための勧告』プレス説明会は、1月15日(月)午前10時(グリニッジ標準時)にロンドンのイングランド銀行にて行われる。

 本基本原則は、普遍性のある国際的な基準の大枠を示すことにより、システミックな影響の大きい資金決済システムにおけるリスクの削減や安全性の確保、効率性の向上という公共政策目標を実現するものである。同作業部会は、アフリカ、アメリカ大陸、アジア、環太平洋およびヨーロッパの中央銀行グループと共同で作業を行った。1999年12月と2000年6月の2回の市中協議の中で、この進取的な活動に対する強く幅広い支持が明らかとなり、基本原則に関する国際的な合意が形成された。

 本報告書は、金融安定化フォーラム(www.fsforum.org)(外部サイトへのリンク)により、国際的な基準の未解決な分野の認定・解決を通じて金融システムを強化しようとする高度な取組みに対して重要な貢献をもたらすものと認められた。基本原則は、適合性を実現するために必要とされるオーバーサイトや改革の手引きとして、すでに利用されている。また基本原則は、国際機関による国際的な基準の推進(国際通貨基金・世界銀行の金融セクターアセスメントプログラムがとりわけ重要である)にも利用されている。G10諸国の中央銀行総裁は、報告書の公表を了承するにあたり、基本原則についてよく調整して解釈して実現させていくことを確保するために、CPSSと、国際通貨基金、国際復興開発銀行の間で、さらに適切な場合には他の主体との間でも、緊密に協力することを促した。

 基本原則はその性質上一般的な表現となっており、すべてのシステミックな影響の大きい資金決済システムが満たすべき主要な特徴点が列挙されている。基本原則は、個々のシステムの設計や運営について青写真を提供するものではなく、各国が自国のシステムを評価し、基本原則に適合するための適切な方策を推進させることに利用されることを狙いとしている。

 本報告書は、2部から構成されている。本報告書の第1部では、10項目の基本原則と、その適用にあたっての中央銀行の責務を概説している。第2部では、基本原則の解釈とその実現のための実践的な手引きを提供している。

 作業部会は、1998年5月に設置され、イングランド銀行のジョン・トランドルが議長を務めた。本作業部会は、G10諸国および他の11か国の中央銀行に加え、欧州中央銀行、国際通貨基金および世界銀行の決済システム専門家により構成された。G10諸国の中央銀行総裁は、本報告書を了承するにあたり、現在のCPSS議長であるトマソ・パドア=スキオッパと、前議長であるヴェンデリン・ハルトマンの貢献に敬意を表した。

 CPSSは、G10諸国の中央銀行が支払・決済の仕組みの発展状況をモニター・分析し、関連する政策課題を検討するフォーラムとして活動する。また、非G10諸国の中央銀行によるCPSSの活動への参加も増えている。トマソ・パドア=スキオッパは欧州中央銀行理事であり、CPSSを代表して金融安定化フォーラムに参加している。

報告書のプレス説明会

 前述のように、本報告書ともう一つのCPSS・IOSCO共同作業部会の報告書「証券決済システムのための勧告」のプレス説明会は、1月15日(月)の午前10時(グリニッジ標準時)にロンドンのイングランド銀行にて行われる。少なくとも、以下の人々が出席する。

  • トマソ・パドア=スキオッパ(ECB理事、CPSS議長)
  • ジョン・トランドル(BOE市場インフラ局長、資金決済システムの原則と慣行に関する作業部会議長<資金決済システムに関する報告書のために出席>)
  • パトリック・パーキンソン(FRB調査統計局次長、証券決済システムに関するCPSS・IOSCO作業部会共同議長)
  • ジョバンニ・サバティーニ(イタリア証券委員会市場監督室長、IOSCO専門委員会第二部会議長、証券決済システムのためのCPSS・IOSCO作業部会共同議長)

 CPSS事務局長であるグレゴール・ハインリヒも出席する。

 CPSSは、これらの報告書やプレス説明会に関する特定の質問を電子メール(cpss@bis.org)かファックス(+41 61 280 9100)で受け付ける。より詳細な情報に関しては、プレス問い合わせ番号(+41 61 280 8188)に電話して頂きたい。さらにプレス説明会の進行に関する情報は、BOE(+44 20 7601 5630/4394)より入手できる。

以上

注記

  1. CPSSの事務局は国際決済銀行(BIS)に設けられ、グレゴール・ハインリヒが事務局長を務めている。CPSS報告書一覧ならびに最近の報告書の全文はBISのホームページ(www.bis.org(外部サイトへのリンク) の[publications])から入手可能である。