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ホールセール金融市場における担保

最近の動向、リスク管理および市場ダイナミクス

2001年 3月 6日
国際決済銀行・グローバル金融システム委員会

日本銀行から

 報告書の全文は、こちら (bis0103a.pdf 308KB) から入手できます。

日本銀行仮訳

プレス・ステートメント

グローバル金融システム委員会による担保についての報告書公表について
(BISグローバル金融システム委員会ワーキング・グループ報告書)

 BIS(国際決済銀行)は、本日「ホールセール金融市場における担保—最近の動向、リスク管理および市場ダイナミクス」と題する報告書を公表する。この報告書は、グローバル金融システム委員会(CGFS)(注)の下に設置されたワーキング・グループの検討結果をとりまとめたものである。当ワーキング・グループは、担保が市場ダイナミクスと市場流動性に与える影響など、担保の需給に関する最近の動向を検討するために設置された。

 報告書の第1章では、ホールセール金融市場におけるカウンターパーティの信用リスクおよび流動性リスクを管理する際に利用されている担保について、その需要と供給を決める主な要因について議論している。民間部門における担保の利用にかかる動向を要約するとともに、中央銀行における担保の利用について概観する。第2章では、担保を利用することの得失、およびカウンターパーティの信用リスクおよび流動性リスクを適切に管理するに当たり担保が果たし得る役割について述べる。第3章では、担保に関する慣行がストレス時に金融市場の動向に与える影響について検討する。過去の金融市場の混乱において担保が果たした役割を検証し、そこで担保に関する慣行が市場ダイナミクスに与えた影響を分析する。

 報告書の結論では、担保の利用が供給に比べ大きく伸びるという現在の傾向が続くものの、価格面から市場メカニズムによる調整が働き、新しい適格資産が供給されたり、より幅広い資産が担保として利用されるようになるとしている。このような状況の下、リスク対策としての担保のメリットを最大限に引き出すためには、担保の利用に関する透明性の向上と適切なリスク管理が重要な前提条件であるとしている。

 報告書本文は、BISのウェブサイト(http://www.bis.org)(外部サイトへのリンク)にて入手できる。

  • グローバル金融システム委員会(Committee on the Global Financial System)は、G10諸国の中央銀行総裁により設立された中央銀行のフォーラムである。金融政策や金融市場の安定に対する中央銀行の責務を果たす上で有益な政策提言を行うため、金融市場や金融システムに関する広範な課題についてモニターおよび検討を行っている。こうした使命を実現するため、委員会では、G10諸国の総裁が、金融市場やグローバル金融システムの安定に対する脅威を把握・分析・対応していく作業を補完することに重点を置いている。議長は、日本銀行の山口泰副総裁が務めている。

 報告書を作成したワーキング・グループの議長は、クリスティーン・カミング(ニューヨーク連銀EVP、調査局長)であり、グループのメンバーは報告書中に掲載されている。