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大口決済システムにおける新たな動向

BIS支払・決済システム委員会による報告書

2005年 5月 9日
国際決済銀行
支払・決済システム委員会

(日本銀行から)

 BIS支払・決済システム委員会(CPSS)では、報告書「大口決済システムにおける新たな動向(原題:New developments in large-value payment systems)」を公表しました。以下には、CPSSが公表したプレス・リリースの日本銀行仮訳を掲載しています。

 なお、プレス・リリースおよび報告書の原文(英語)はBISのウェブ・サイト(アドレス:www.bis.org(外部サイトへのリンク))に掲載されておりますので、併せてご参照下さい。

(日本銀行仮訳)

プレス・リリース
大口決済システムにおける新たな動向

支払・決済システム委員会(CPSS)は、本日、報告書「大口決済システムにおける新たな動向」を公表する。

本報告書は、1997年のRTGSシステムについての報告書の公表以降、大口決済システムのデザインに生じた主要なイノベーションを説明している。今日の大口決済システムが如何に機能し、如何なる外部要因が大口決済システムのデザインに影響を与えているか、またそうした動向が持つリスクやコストへの示唆を分析している。

1990年代の主要な成果は(RTGSシステムの普及と共にもたらされた)決済のスピードおよび安全性であったが、世紀の変り目以降は、流動性コストを引下げることや、システムのユーザーが日中の流動性をより柔軟に管理出来ることが焦点となってきた。今日では、金融機関の間の支払は、より早く、より少ない流動性(主として中銀マネー)で、より安価に行われている。それと並行して、クロス・ボーダーの支払の需要が増大するのに応えるため、新たなシステムや仕組みが生まれている。

より小さいリスクの達成と、より安価なコストの達成との間には、ある種のトレード・オフ関係が存在するが、大口決済システムのデザインにおける最近の進展により、様々なリスクとコストのトレード・オフ関係に対して、伝統的な金融の枠組みにおいて可能であった以上に柔軟に対処することが可能となっている。中央銀行は、より厳格なリスク管理と、システムがコスト効率的であることの必要性との間のバランスを探り続けてきた。

本報告書の分析が示すように、リスクとコストのトレード・オフ関係が複雑であることは、大口決済システムのデザインには幅広い可能性が存在することを示唆している。それ故、全ての市場や全ての参加者の選好に合致する唯一の解は存在しない。従って、本報告書は、ある大口決済システムに導入されている特定の特性やデザインの構成要素の採用を他に求めるものではない。システムの所有者は、関係当局によって定められた政策基準の枠内において自らのシステムの特性を決定するに際しては、これらの点を考慮に入れるべきである。

本報告書は、スイス国民銀行のダニエル・へラーが議長を務めた小委員会によって、CPSSのために作成された。CPSSは、中央銀行が支払・決済の仕組みの動向をモニター・分析し、関連する政策課題を検討するためのフォーラムである。CPSS議長は、欧州中央銀行理事のトマソ・パドア=スキオッパである。CPSS事務局は、BIS内に設けられている。

以上