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中央銀行による決済システムのオーバーサイト

BIS支払・決済システム委員会による報告書

2005年 5月 9日
国際決済銀行
支払・決済システム委員会

(日本銀行から)

 BIS支払・決済システム委員会(CPSS)では、報告書「中央銀行による決済システムのオーバーサイト(原題:Central bank oversight of payment and settlement systems)」を公表しました。以下には、CPSSが公表したプレス・リリースの日本銀行仮訳を掲載しています。本報告書が提示している「オーバーサイトに関する一般原則」の仮訳は bis0505d1.pdf (11KB)、また「国際協調オーバーサイトに関する原則」の仮訳は bis0505d2.pdf (11KB)から入手できます。

 なお、プレス・リリースおよび報告書の原文(英語)はBISのウェブ・サイト(アドレス:www.bis.org(外部サイトへのリンク))に掲載されておりますので、併せてご参照下さい。

(日本銀行仮訳)

プレス・リリース
中央銀行による決済システムのオーバーサイト

支払・決済システム委員会(CPSS)は、本日、報告書「中央銀行による決済システムのオーバーサイト」を公表する。

本報告書は、中央銀行が決済システムのオーバーサイトを行う理由や方法を説明している。本報告書では、オーバーサイトの必要性、オーバーサイトに関する中央銀行の責務の根拠、オーバーサイトの対象範囲、オーバーサイトの活動内容が取り上げられている。さらに、複数の中央銀行や他の当局がシステムに対する責任を負う協調オーバーサイトも取り上げられている。

本報告書には、これらの記述や分析に加えて、実効的なオーバーサイトのための10原則が含まれている。5つの原則はオーバーサイトの体制に一般的に適用できるものであるが、残り5つの原則は協調オーバーサイトの取極めに特化したものとなっている。

中央銀行は、従来から、主として他の銀行に様々な決済サービスを提供する銀行として、決済システムに影響を与えてきた。こうしたことから、中央銀行は安全な決済資産を提供し、多くの場合において、そのような決済資産の振替を行うシステムを運営している。オーバーサイト--すなわち、既存または計画中のシステムのモニタリング、安全性と効率性の目的に照らしたシステムの評価、必要に応じたシステム改善の働きかけを通じた、安全性と効率性という目的達成に向けた中央銀行の機能--が、よりフォーマルで体系的な機能となったのは比較的最近である。しかしながら、オーバーサイトの性質の進化は急激なものであり、現在では、オーバーサイト機能が中央銀行の中核的な責務として一般的に認知されるようになった。

CPSSは、オーバーサイトの重要性やこれまでの経験を踏まえて、実効的なオーバーサイトに関して学んだ内容を取り纏めて公表することが有益であると考えた。全ての原則は、CPSSまたはG10諸国の中央銀行総裁に報告していたCPSSの前身であるグループによって公表された決済システムに関する過去の報告書と整合的なものであり、実際のところ、その大部分はこれらの報告書に基づいて取り纏められたものである。

本報告書は、スウェーデン中央銀行のマーティン・アンダーソンが議長を務めた小委員会によってCPSSのために作成された。CPSSは、中央銀行が支払・決済の仕組みの動向をモニター・分析し、関連する政策課題を検討するためのフォーラムである。CPSS議長は、欧州中央銀行理事のトマソ・パドア=スキオッパである。CPSS事務局は、BIS内に設けられている。

以上