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外為決済リスクに関するサーベイの実施について

2006年 2月 1日
日本銀行

 BIS支払・決済システム委員会(CPSS)は、銀行およびその他の機関において外為取引の決済に伴うリスクがどのように管理されているかについて、サーベイを行うことを公表しました。日本銀行は、同委員会メンバーとして、他の海外中央銀行等とともに本サーベイを実施していく予定です。以下には、CPSSが公表したプレス・リリースの日本銀行仮訳を掲載しています。

 なお、プレス・リリースの原文(英語)はBISのウェブ・サイト(アドレス:www.bis.org(外部サイトへのリンク))に掲載されております。

日本銀行仮訳

プレス・リリース
外為決済リスクに関するサーベイについて

 支払・決済システム委員会(CPSS)は、銀行およびその他の機関において外為取引の決済に伴うリスクがどのように管理されているかについて、サーベイを行う。本サーベイは本年第2四半期中に実施される。外為市場において活発に取引を行う100先以上に対して協力を依頼する予定であり、CPSSはこれらの先がサーベイに参加することを強く奨励する。

 G-10諸国の中央銀行は、1996年に、外為取引の決済の仕組みが内包するシステミック・リスクを削減するための包括的なストラテジーを了承した。「外為取引における決済リスクについて」1に示されたこのストラテジーは、個別銀行が自身の決済エクスポージャーを管理するために採る行動、業界グループがリスクを削減する多通貨サービスを提供するために採る行動、中央銀行が民間部門における進展を促すために採る行動、の3項目からなるものであった。G-10諸国の中央銀行は、2000年に、リスク削減の主たる責任は民間部門にあることを強調し、このストラテジーを再確認した。

 CPSSは、1996年以降、CLS銀行の2002年の開業など、このストラテジーの進展状況を注視してきた。CPSSは、ストラテジーの目的がどの程度達成されたか、また追加措置が必要かどうかについて、より詳細に評価することが適切な時期に来ていると判断した。

 今回のサーベイは、「外為決済リスクの削減について —経過報告— 」2において結果が報告された1996年および1997年のサーベイを基本としつつ、その後の決済慣行の重要な変化を反映すべく改訂したものである。

  1. Settlement risk in foreign exchange transactions, BIS, 1996 (http://www.bis.org/publ/cpss17.htm(外部サイトへのリンク)).(「外為取引における決済リスクについて」日本銀行仮訳)
  2. Reducing foreign exchange settlement risk: a progress report, BIS, 1998 (http://www.bis.org/publ/cpss26.htm(外部サイトへのリンク)).(「外為決済リスクの削減について —経過報告— 」日本銀行仮訳

報道機関向けの注記

  1.  本サーベイは、支払・決済システム委員会(CPSS)の下で行われるものである。CPSSは、中央銀行が支払・決済の仕組みの発展状況をモニター・分析し、関連する政策課題を検討するためのフォーラムである。CPSS議長は、ニューヨーク連邦準備銀行総裁のティモシー F.ガイトナーである。本サーベイは、CPSS傘下の外為決済リスク小委員会により企画されている。同小委員会の議長はニューヨーク連邦準備銀行のローレンス M.スウィート(決済企画ヴァイス・プレジデント)である。CPSSの事務局は、BISが務めている。CPSSに関する詳しい情報および全ての公表物は、BISのウェブ・サイト(http://www.bis.org/cpss/index.htm(外部サイトへのリンク))から入手可能である。
  2.  外為決済リスクとは、外為取引における一方の当事者が売渡通貨を支払ったものの、買入通貨を受取ることができないリスクであり、流動性リスク(買入通貨を期日に受取ることができないリスク)および信用リスク(買入通貨を期日およびそれ以降のいかなる時点においても受取ることができないリスク)からなる。そのようなリスクがある場合、一方の当事者の外為決済エクスポージャーの大きさは買入通貨の全額と等しくなる。外為決済リスクおよびその発生源についての詳細な議論は「外為取引における決済リスクについて」(脚注1参照)を参照。
  3.  CLS銀行は、15通貨の外為取引をPVP(payment-versus-payment)方式で決済する手段を提供する。CLS銀行は、民間銀行およびその他の金融機関により所有されている。詳細はCLSのウェブ・サイト(http://www.cls-services.com/(外部サイトへのリンク))を参照。

以上