手形売出オペの取引概要

2010年3月23日現在
日本銀行金融市場局

1. はじめに

この資料は、日本銀行が「手形売出基本要領」に基づいて行う手形売出（以下「手形売出オペ」といいます。）の概要を記載したものです。記載している内容は、今後変更することがあり得ますので、予めご承知おき下さい。

日本銀行本店（業務局）とします。

日本銀行が自己を受取人および支払人として振出し引受を完了した為替手形であって、満期日が売出日の翌日から起算して3か月以内に到来するものとします。

手形の売出は割引の方法により行うこととし、割引率はこれを入札に付してコンベンショナル方式により決定します。

手形売出オペを実施する場合には、日本銀行は売出対象先の中から入札参加者を定め、以下の事項を入札参加者に日本銀行金融ネットワークシステム（以下「日銀ネット」といいます。）により通知します。

入札参加者は、（1）で通知された応募の受付締切日時までに、希望割引率、希望割引率別の買受希望額およびその合計額を日銀ネットにより、日本銀行に通知します。

日本銀行は、（2）の応募に対し、希望割引率の低いものからその買受希望額を順次割当てることにより、募入を決定します。ただし、日本銀行は、適当と認める場合には、各応募の全部または一部を募入外とすることがあります。

日本銀行は、募入を決定した場合には、売出金額、割引料の算出に当り使用する割引率、割引料および買受代金を（2）の応募を行った入札参加者に通知します（通知を受けた者を買受人といいます。以下同じです。）。

買受人は、買受けを希望する売出手形について、引渡または日本銀行による保護預りのいずれを依頼するかを、日本銀行が定める時刻までに日本銀行に通知します。また、引渡を依頼する場合には、売出手形の手形金額別の枚数をあわせて通知します。

買受人が、予め、総ての売出手形について保護預りを依頼する旨の約定を日本銀行との間で締結している場合には、当該通知は不要です。

日本銀行は、買受人から買受代金の支払を受けた場合には、3.（4）により買受人から通知を受けた手形金額別の売出手形を買受人に引渡します。

日本銀行は、売出日から満期日まで売出手形の保護預りを行います。

買受人が引渡を受けた売出手形の支払のための呈示は、日本銀行が定める時刻までに、日本銀行において当該買受人が行うものとします。

日本銀行は、買受人から売出手形の支払のための呈示を受けた場合には、当該買受人からこれを受戻した上で、3.（1）で通知した満期日の手形金支払時刻に、その手形金額相当額を当該買受人に支払います。

日本銀行は、3.（1）で通知した満期日の手形金支払時刻に、その手形金額相当額を買受人に支払います。

3. および4. に掲げる事務に関するタイムテーブルは、「オペタイムテーブル」に掲示しています。