日本銀行本店

日本銀行レポート・調査論文

ホーム > 調査・研究 > 日本銀行レポート・調査論文 > 調査論文 2000年 > 1999年における国際収支(速報)の動向

ENGLISH

99年における国際収支(速報)の動向

2000年 3月13日
日本銀行国際局


(日本銀行から)

 以下には、冒頭部分(要旨)を掲載しています。全文(本文、図表)は、こちら (ron0003a.pdf 259KB) から入手できます。なお、本稿は日本銀行調査月報 3月号にも掲載する予定です。


(要旨)

  1. 概要

     99年の国際収支は、経常収支が12.2兆円の黒字であったのに対し、資本収支は投資収支の動きを主因に△ 5.6兆円と前年(△17.3兆円)を大幅に下回る流出超に止まった。この間、外貨準備は△ 8.8兆円と既往ピークの増加(流出超)となった。

  2. 経常収支の特徴点

    (1)  経常収支は、96年以来3年振りに黒字が縮小(前年比△22.7%)した。これは、貿易収支、所得収支の大幅な黒字縮小が主因。

    (2)  輸出は、為替円高が響き、金額ベースで前年比△ 6.3%の減少。こうした中で、アジア向けは、IT・エレクトロニクス関連の資本財・部品などを中心に、僅かながら前年比プラスに転じた。
     輸入も、金額ベースでは前年割れ(△ 3.5%)。もっとも、数量面では、a)IT関連製品を中心とする国内生産・販売水準の上昇や、b)海外生産へのシフト等を背景とした輸入浸透度の上昇から、アジアからの輸入品を中心に前年比+ 9.6%の大幅増加(通関ベース)となった。

    (3)  所得収支は、a)本邦企業の現地法人・支店収益の悪化を受けた「直接投資収益」の黒字縮小、b)為替円高による金額押し下げ効果、金利スワップ等収支の赤字転化による「証券投資収益」の黒字縮小などから、全体では94年以来5年振りの黒字縮小となった。

  3. 資本収支の特徴点

    (1)  本邦の景気回復期待や欧米株価の上昇などから、対内株式投資が既往ピークの取得(流入)超(11.4兆円)となったほか、世界的な業界再編の動きなどを背景に、海外企業による対内直接投資も既往ピークの流入超( 1.4兆円)を記録した。

    (2)  海外資産の圧縮や外貨調達環境の改善等を背景とした邦銀による海外店からの資金回収などから、その他投資が流入超( 2.8兆円<98年△ 7.0兆円>)に転化した。


ページ先頭に戻る