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資金循環統計の国際比較

2003年12月15日
日本銀行調査統計局

 以下には、(はじめに)のみを掲載しています。全文は、こちら (ron0312a.pdf 407KB) から入手できます。

はじめに

 近年、我が国をはじめとする主要国では、国民経済計算体系の移行(68SNA→93SNA)を機に資金循環統計(金融勘定と呼ばれている場合もあります)の改定を進めてきました。また、我が国近隣のアジア諸国・地域でも資金循環統計の整備が進められています。資金循環統計は、基本的に国際基準(93SNAおよびIMF金融統計マニュアル)に従って作成されているため、比較的容易に国際比較できるようになっています。もっとも、統計の整理の仕方について一定の幅が認められているほか、金融制度が異なるなど各国の個別事情もあります。このため、国際比較に際しては一定の留意が必要です。

 本資料は、欧米主要国やデータ取得が可能な幾つかのアジア諸国・地域の資金循環統計に関する情報を整理するとともに、国際比較する上で留意すべき点を取りまとめたものです。あくまで統計の解説を主眼としており、各国の資金循環の構造やその背景を仔細に分析したものではありませんが、各国の統計の定義や意味を理解することは、国際比較や分析を行う際に必要不可欠と考えられます。こうした観点から、とくに、第1章では、資金循環統計を用いた国際比較の代表的な分析例を示し、統計上の差違などを解説しました。したがって、主な留意点については、第1章をお読みいただければ、概ね把握することが可能です。

 なお、我が国の資金循環統計の詳細については、「資金循環統計の解説」「資金循環統計の作成方法」の形で公表していますので、こちらも併せてご利用下さい。

 本資料は、「欧米主要国の資金循環統計」(日本銀行調査統計局2000年11月)を下敷きに、現時点で把握している情報に基づいて作成したものです。お気付きの点がありましたら、下記までご連絡頂きたく、宜しくお願い申し上げます。

日本銀行 調査統計局 経済統計課 金融統計グループ
Tel: 03-3277-2881 E-mail:post.rsd5@boj.or.jp