2006年末の本邦対外資産負債残高
2007年5月31日
日本銀行国際局
《要旨》
- 2006年末のわが国の対外純資産(対外資産−対外負債)は、215.1兆円と、2004年末を抜いて、既往ピークの高水準となった(前年末比+34.4兆円<+19.0%>の増加)。
―― わが国は、1991年末以降16年連続で世界最大の純資産を保有しているものとみられる。
- 項目別の特徴点は以下の通り。
(1)直接投資残高(対外直接投資残高:53.5兆円、対内直接投資残高:12.8兆円)
「対外直接投資残高」は、海外事業拡充を目的とする、EU、アジア向け等の投資や、円安の進行に伴う円ベースでの評価増から、3年連続で増加した(+7.9兆円<+17.3%>の増加)。また、「対内直接投資残高」も、8年連続の増加となった(+0.9兆円<+7.6%>の増加)。
(2)証券投資残高(対外証券投資残高:278.8兆円、対内証券投資残高:209.7兆円)
「対外証券投資残高」は、投資信託が、個人投資家の旺盛な投資意欲を背景に、海外債券・株(REITを含む)を積極的に購入したことに加え、円安の進行に伴う評価増もあり、+29.3兆円(+11.7%)と大幅に増加した。また、「対内証券投資残高」も、本邦企業の良好な業績見通しを受けた海外投資家による日本株の買い入れが継続したほか、本邦株価上昇により評価額が増加したことなどから、+27.7兆円(+15.2%)の増加となった。
(3)金融派生商品残高(資産サイド:2.7兆円、負債サイド:3.6兆円)
資産サイド、負債サイドともに減少した。
(4)その他投資残高(資産サイド:116.7兆円、負債サイド:116.9兆円)
資産サイドでは、海外における円資金需要に対応して資金を放出する動きなどから、+8.2兆円(+7.5%)の増加となった。一方、負債サイドでは、銀行部門において海外から調達していた外債投資の原資を返済する動きがみられたことなどから、△10.8兆円(△8.4%)と7年ぶりに減少した。
(5)外貨準備(資産サイド:106.4兆円)
債券利子等の受取りや円安の進行に伴う評価増から、+7.0兆円(+7.0%)と8年連続の増加となった。
本邦対外資産負債残高は、財務省・日本銀行が「平成18年末現在本邦対外資産負債残高」として5月25日に公表したもの。地域別残高計数は本ホームページにおいて公表している。
日本銀行から
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