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住宅ローンのリスク・収益管理の一層の強化に向けて

住宅ローンのデフォルト確率および期限前返済の期間構造の推計

2011年11月24日
日本銀行金融機構局

要旨

金融機関の貸出ポートフォリオの中で、住宅ローンは一段と重要な位置を占める商品となっている。日本銀行が2007年に公表した「住宅ローンのリスク管理」では、近年における本邦金融機関の貸出ポートフォリオの特徴的な変化の1つとして、「住宅ローンを中心とした個人向け貸出の増加」を挙げていた。その後も、住宅ローンは緩やかに増加を続け、全国銀行の総貸出に占める住宅ローンの割合も高まってきている。

こうした状況下、多くの金融機関が積極的な金利優遇策を提示するなど、住宅ローンにおける金融機関間の競争が激しくなっている中で、住宅ローンの収益性の確保が重要な経営課題として認識されるようになってきている。住宅ローンの収益性を評価するためには、単年度の収支の把握のみならず、「貸出期間を通しての採算(生涯収益)」の把握が特に重要である。

本稿では、この生涯収益に影響を与える「デフォルト確率の期間構造」と「期限前返済の期間構造」に関する主なモデルに焦点を当てつつ、モデル構造上の留意点やモデルのアウトプットを評価する上での注意点について説明する。また、経営陣や営業推進・リスク管理部署がともに認識を深め共有していくべきモデル利用上の留意点についても述べる。

日本銀行から

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