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わが国短期金融市場の動向と課題

東京短期金融市場サーベイ(12/8月)の結果

2013年2月28日
日本銀行金融市場局

はじめに —東京短期金融市場サーベイの概要—

日本銀行金融市場局では、2012年8月、わが国短期金融市場における取引動向を的確に把握するとともに、直面する諸課題への対応状況を確認する観点から、第3回目となる「東京短期金融市場サーベイ(12/8月)」を実施した。本稿では、この「東京短期金融市場サーベイ(12/8月)」の結果に基づいて、短期金融市場における最近の取引動向と直面する諸課題への対応状況についてレビューする。

2008年8月に実施した第1回サーベイでは、サブプライム住宅ローン問題や調査票回収直後に発生したリーマン・ショックがわが国の短期金融市場に及ぼした影響をレビューするとともに、その経験から浮かび上がったレポ市場を中心とする課題について指摘した。また、2010年8月に実施した第2回サーベイでは、リーマン・ショックから約2年を経た短期金融市場の取引動向をレビューするとともに、第1回サーベイで取り上げた諸課題について、市場参加者の取り組みが進んでいることを確認した。

今般実施した第3回サーベイでは、コール、レポ取引等の取引残高を中心に、2011年7月末と2012年7月末の計数を調査対象としている。また、今回のサーベイでは、調査対象先数を前回の190社から234社へ大幅に拡大している。内訳をみると、日本銀行のオペレーション対象先が大幅に増加している(172先→211先)ほか、非オペレーション先についても、新たに主要損害保険会社が加わっている。

本稿の構成は次の通りである。第2節では、短期金融市場における取引動向について、個別市場の動向や市場参加者による取引スタンスなどについても取り上げつつ、前回サーベイ以降の動きを中心にレビューする。第3節では、短期金融市場における諸課題への対応状況についてレビューする。リーマン・ショックの経験を踏まえてこれまで市場全体の課題として意識されてきた、フェイル慣行の定着、国債の決済期間短縮化、清算機関の機能強化と参加者拡大などの論点に加え、今回のサーベイでは、東日本大震災を契機にその重要性に対する認識が一段と高まった、短期金融市場取引における業務継続計画に対する取り組みについても取り上げる。最後に、第4節では、今回のサーベイから得られたファインディングについて総括する。

日本銀行から

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