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わが国短期金融市場の動向

東京短期金融市場サーベイ(13/8月)の結果

2013年12月26日
日本銀行金融市場局

東京短期金融市場サーベイの概観

サーベイの概要

日本銀行金融市場局は、2013年8月、わが国短期金融市場における取引動向を把握するため、第4回目となる「東京短期金融市場サーベイ(13/8月)」を実施した。

このサーベイは、2008年以降隔年で実施してきたが、市場参加者のニーズを踏まえ、市場動向をより的確に把握すること等を目的として、今回実施分より毎年実施することとした。一方、調査先の回答負担にも配慮し、調査項目の見直しも行っている。具体的には、市場環境などに大きな変化がない限り、隔年では2012年までと同様の項目についての調査を行った上で、それ以外の年(本年を含む)には、調査項目を絞り込んだサーベイを行っていく予定である。

今回のサーベイは、コール市場やレポ市場の取引残高など、2013年7月末時点の計数に基づくものとなっている。このように、7月末時点を調査の基準時点としている点は従来の調査と同様であり、このことを通じて、時系列的な比較可能性にも配慮している。

本サーベイは、日本銀行のオペレーション対象先に加え、短期金融市場の主要な参加者を対象としている。今回のサーベイの調査対象先数は、前回の234先から284先へと大幅に拡大している。これは、日本銀行のオペレーション対象先の増加(211先→261先)を反映したものである。

サーベイの結果の概観

今回のサーベイの結果を概観すると、まず、全体としては、本年4月の日本銀行による量的・質的金融緩和の導入以降、日銀当座預金残高が大幅に増加しているもとでも、短期金融市場の取引残高や無担保取引におけるクレジットライン設定状況、市場参加者の事務体制などには、大きな変化はみられなかった。

この背景としては、(1)補完当座預金制度のもとでの裁定取引や、(2)一部の市場参加者による中長期的な取引関係の維持を重視した行動、(3)株価上昇などによる投信からの資金運用の増加、(4)非居住者によるレポ取引の活発化、などの運用・調達ニーズが短期金融市場での取引を下支えしていることが指摘できる。

もっとも、後述のとおり、サーベイの結果を微細にみると、短期金融市場においては、日本銀行の補完当座預金制度の対象先ではない先のプレゼンスが相対的に拡大している様子や、短期金融市場の参加者が、取引の種類や形態、ターム等について見直しを行っている様子も窺われた。

サーベイでは、こうした短期金融市場における取引状況について、市場別・主体別に整理を行った。

日本銀行から

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