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2015年の国際収支統計および2015年末の本邦対外資産負債残高

2016年8月15日
日本銀行国際局

要旨

本稿では、国際収支統計(2015年)および本邦対外資産負債残高(2015年末)の動向について合わせて解説する。

国際収支統計における経常収支と資本移転等収支の合計は、日本の海外に対する純貸出(黒字)または純借入(赤字)を表し、概念上、対外資産負債の取引である金融収支と等しくなる。対外資産負債残高は、こうした金融収支の取引に加え、為替動向や金利・株価等の市況変動などによっても変動する。こうした点を念頭に、2015年の経常収支、金融収支と、2015年末の本邦対外資産負債残高における対外純資産の概要をみると、以下のとおり。

  1. (1)経常収支は、貿易収支の赤字が大きく縮小したことから、5年ぶりに黒字が拡大した。また、訪日外国人数の増加などからサービス収支の赤字が縮小したことや、対外投資残高の増加などから証券投資収益などの第一次所得収支の黒字が拡大したことも経常収支の黒字拡大に寄与した。
  2. (2)金融収支は、経常収支の黒字が拡大する中、機関投資家による対外証券投資の取得超幅拡大や本邦企業による対外直接投資の実行超幅拡大などから純資産増加幅が拡大した。
  3. (3)対外純資産は、本邦株価の上昇に伴う対外負債の評価額増加の影響などから、5年ぶりに前年比減少した。

まず、第2節および第3節において、経常収支、金融収支のそれぞれの動向について概観したあと、収支毎に主要項目別の動向を解説する。第4節では、本邦対外資産負債残高について全体を俯瞰したあと、金融収支の動向も踏まえながら要因別・項目別の増減などについて述べる。また、本文中のBOXでは、国際収支統計および本邦対外資産負債残高の最近の特徴点や統計ユーザーから問い合わせが寄せられた事項などについて解説する。

日本銀行から

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照会先

国際局国際収支課

E-mail : boj-bop@boj.or.jp