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短観の読み方

主要項目の特徴とクセ

2010年11月15日
調査統計局
片岡雅彦

要旨

短観は、わが国で最も注目されている経済統計の一つである。短期的な景気変動を把握するための指標として、また長期的な経済の構造変化等を把握するための指標として、多くの統計ユーザーから様々な分析に利用されている。一方で、統計にはある種のクセの存在が不可避であり、短観でも回答者の心理、業種・規模別の固有事情などにより、集計結果にクセが含まれる場合がある。しかし、こうしたクセの存在がすべての利用者層で幅広く共有されているとは言い難い。そこで本稿では、短観がより有用な情報として更に多くの統計ユーザーに利用されるよう、主要な項目についてその特徴を述べるとともに、考慮すべき統計上のクセについて解説する。

日本銀行から

日銀レビュー・シリーズは、最近の金融経済の話題を、金融経済に関心を有する幅広い読者層を対象として、平易かつ簡潔に解説するために、日本銀行が編集・発行しているものです。ただし、レポートで示された意見は執筆者に属し、必ずしも日本銀行の見解を示すものではありません。

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