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市場横断的な業務継続体制の更なる強化に向けて

東日本大震災の経験およびその後の取り組み

2015年3月10日
金融市場局 北濱佑介、福田格

要旨

個別の金融機関などによる業務継続体制の構築を超えた「市場横断的」な業務継続計画(市場レベルBCP)の構築は、米国同時多発テロ事件(2001年9月)を契機として、世界の主要金融市場で進められてきている。こうした中で、本邦の市場レベルBCPの整備も着実に定着しており、東日本大震災(2011年3月)に際しても、その有効性が確認された。また、東日本大震災時の経験も踏まえ、市場レベルBCPをさらに強化する取り組みも進められてきており、このような取り組みが金融市場のストレス耐性を一段と強めていくことが期待される。

日本銀行から

日銀レビュー・シリーズは、最近の金融経済の話題を、金融経済に関心を有する幅広い読者層を対象として、平易かつ簡潔に解説するために、日本銀行が編集・発行しているものです。ただし、レポートで示された意見は執筆者に属し、必ずしも日本銀行の見解を示すものではありません。

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