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わが国における最近の国際収支動向とその特徴点

―国際収支統計の改訂・拡充を踏まえて―

2016年5月10日
国際局 福間則貴、森下謙太郎、中村武史

要旨

国際収支統計から日本経済の対外的な取引構造の大きな変遷をみると、わが国企業において(1)財の輸出からサービスの輸出へのシフトの動きがみられるとともに、(2)これまで蓄積してきた対外資産というストックでいかに稼いでいくかが重要性を増してきている。統計の見直しで2014年分計数から公表が開始された業種別・地域別直接投資収益、通貨別対外債権・債務残高という新たな項目を活用すると、わが国の対外資産や対外負債というストックに関してより多くの情報の入手や分析が可能となる。近年の直接投資の増加はわが国企業がストックで対外的に稼ぐ力を高めているが、その収益率は米国や英国と比べて低く、アジアにおける輸送機械を中心とした製造業の収益性の高さに大きく依存していることが分かる。

日本銀行から

日銀レビュー・シリーズは、最近の金融経済の話題を、金融経済に関心を有する幅広い読者層を対象として、平易かつ簡潔に解説するために、日本銀行が編集・発行しているものです。ただし、レポートで示された意見は執筆者に属し、必ずしも日本銀行の見解を示すものではありません。

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