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最近のわが国企業のバランスシート調整について—最適資本構成の理論からの評価—

2016年8月8日
企画局 小島治樹*、藤原茂章

  • 現金融機構局

要旨

わが国企業は、長い期間にわたり負債圧縮を進めてきたが、ここ数年、銀行借入ははっきりとした増加を続けているほか、投資家の資本効率に対する目線が高まる中で自社株買いが増加するなど、負債比率を高める行動もみられている。本稿では、こうした企業行動が最適資本構成の理論からどのように評価されるのか、個別企業の財務データを用いて実証分析を行った。分析の結果、近年では、企業は過剰負債から過小負債の状態に移行しつつあり、最近の負債比率を高める動きは理論面からも整合的であることが確認された。同時に、企業の負債比率の調整速度がこのところ緩やかになっていることも示唆された。

日本銀行から

日銀レビュー・シリーズは、最近の金融経済の話題を、金融経済に関心を有する幅広い読者層を対象として、平易かつ簡潔に解説するために、日本銀行が編集・発行しているものです。ただし、レポートで示された意見は執筆者に属し、必ずしも日本銀行の見解を示すものではありません。

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