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FinTech時代の銀行のリスク管理

2017年10月19日
金融機構局 久光孔世留、山田隆人

要旨

近年、FinTechの動向に関心が高まる中、バーゼル銀行監督委員会は2016年4月に作業部会を立ち上げ、FinTechの発展が銀行業や銀行監督にもたらす含意について検討してきた。本年8月末には検討結果を取り纏めた提言書を公表し、広く外部からの意見を募るべく、市中協議に付している。同提言書では、FinTechが今後一段と普及していく中で銀行業や金融システムが変容を遂げていく5つのシナリオを想定のうえ、銀行と銀行監督当局に10項目の提言を行っている。本稿では、提言のポイントを紹介しつつ、FinTechの普及過程において浮上するであろうリスク管理上の課題等について整理する。

日本銀行から

日銀レビュー・シリーズは、最近の金融経済の話題を、金融経済に関心を有する幅広い読者層を対象として、平易かつ簡潔に解説するために、日本銀行が編集・発行しているものです。ただし、レポートで示された意見は執筆者に属し、必ずしも日本銀行の見解を示すものではありません。

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