このページの本文へ移動

金融仲介機能の活力と銀行の規制・監督

新BIS規制実施のポイントは市場規律と金融機関のインセンティブの活用
(金融財政事情 2003年11月17日付 2576号 掲載)

2003年11月
宮内 篤*1

日本銀行から

日本銀行ワーキングペーパーシリーズは、日本銀行員および外部研究者の研究成果をとりまとめたもので、内外の研究機関、研究者等の有識者から幅広くコメントを頂戴することを意図しています。ただし、論文の中で示された内容や意見は、日本銀行の公式見解を示すものではありません。
なお、ワーキングペーパーシリーズに対するご意見・ご質問や、掲載ファイルに関するお問い合わせは、執筆者までお寄せ下さい。

以下には冒頭部分を掲載しています。全文は、こちら(wp03j09.pdf 38KB) から入手できます。

  1. *1日本銀行信用機構室 e-mail: atsushi.miyauchi@boj.or.jp

 バーゼル銀行監督委員会(バーゼル委)におけるBIS規制の見直し作業(いわゆる「バーゼルII」)は、枠組みに関する合意形成の最終段階を迎えている。今後は、バーゼルIIの実施に向けた、実務レベルでの国際的な調整と各国での国内規制の改訂に作業の焦点が徐々に移っていく。バーゼルIIの市中協議案をみると、技術的な事項が詳細に示されており、ともするとこうした細部に目を奪われがちであるが、実施に際しては、その基本的な趣旨を理解しておくことが重要であろう。本稿では、銀行の規制・監督に関する基本的な考え方を改めて整理し、今後の実施に向けた枠組み作りの一助としたい。