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中国における企業借入のパネル分析 -- 市場原理はどこまで浸透したか --

2006年8月
坂下栄人*1
中山 興*2

要旨

 本稿では、中国の上場企業の財務データを用いたパネル分析を行い、近年の金融政策運営における量的コントロールから金利コントロールへのシフトと銀行部門における改革の進展が銀行の貸出行動や企業借入の動きにどのような影響を及ぼしているかを示す。この結果、企業借入に対する(1)窓口指導等を通じた銀行貸出への量的コントロールの影響は引続き残っているが、その影響は小さくなってきている一方、(2)銀行貸出基準金利の影響が大きくなってきているほか、(3)銀行は以前と比べて融資先企業の財務指標・経営内容を踏まえて融資を行うようになってきている、ことが示唆された。

 本稿の作成に当たっては、日本銀行の多くのスタッフから有益なコメントを頂戴した。特に、長井滋人氏からは、制度・分析の両面から有益なアドバイスを頂いた。また、大山慎介氏、岡嵜久実子氏、鎌田康一郎氏、高橋亘氏、福本智之氏、森下謙太郎氏からは、暫定稿に対する建設的なコメントを頂いた。この場を借りて深く感謝の意を表したい。ただし、文中に残る誤りは、すべて筆者の責任である。また、本稿における意見などはすべて筆者の個人的な見解であり、日本銀行および国際局の公式見解を示すものではない。

  1. *1日本銀行総務人事局(北京語言大学留学中)
  2. *2日本銀行国際局、e-mail: kou.nakayama@boj.or.jp

日本銀行から

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