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マクロプルーデンス政策手段は、焦点を絞り得る政策なのか?

2015年12月21日
園田桂子*1
須藤直*2

全文掲載は、英語のみとなっております。

要旨

マクロプルーデンス政策手段は、金融政策手段である政策金利と比べて、波及効果を限定することができるため、焦点を絞った運用が可能であると考えられている。本研究では、不動産部門に的を絞った政策手段である総量規制を例にとり、同規制がマクロ経済に与えた影響について、1970年代から1990年代までの日本の時系列データを用いて実証的に検証している。分析の結果、総量規制の実施は、不動産部門だけではなくマクロ経済全体を広く押し下げる効果を持っていたこと、波及経路として、銀行および企業部門のバランス・シートの毀損が重要な役割を果たしていたことが分かった。本研究で得られた結果は、特定の経済活動や部門に焦点を当てたマクロプルーデンス政策手段が、経済全体に広い波及効果を持ちえることを示唆している。

JEL分類番号
E20、J11

キーワード
短期金利、マクロプルーデンス政策手段、金融循環

  1. *1日本銀行金融機構局(現・経済産業省) E-mail : katsurako.sonoda@boj.or.jp
  2. *2日本銀行金融機構局 E-mail : nao.sudou@boj.or.jp

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