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外的なショックに対する正規労働者と非正規労働者の雇用調整:為替レート変動を用いた実証分析

2018年3月5日
横山泉*1
比嘉一仁*2
川口大司*3

全文掲載は、英語のみとなっております。

要旨

本稿では外的なショックに対する正規労働者と非正規労働者の非対称な雇用調整を、為替レートの変動と、企業ごとに異なる国際貿易への依存度という要因を組み合わせることで分析した。パネルデータである企業活動基本調査の中の製造業に属する企業を用いた実証分析の結果、円高になると輸出企業の売り上げが減少し、それを受けて非正規労働者の雇用が即座に減少する一方で、時間をおいて限定的に正規労働者の雇用が減少することがわかった。また輸出に大きく依存している企業ほど円高の時には非正規労働者の雇用を大きく調整することも明らかになった。これらの発見は、不確実なビジネス環境の中で企業が外生ショックに対して非正規労働者の雇用調整で対応し、正規労働者の雇用を守ろうとしているという仮説と整合的である。

JEL分類番号
E24, F16, F31

  1. *1一橋大学大学院経済学研究科 E-mail: izumi.yokoyama@r.hit-u.ac.jp
  2. *2内閣府経済社会研究所 E-mail: kazuhito.higa.r7h@cao.go.jp
  3. *3東京大学大学院経済学研究科 E-mail: kawaguchi@e.u-tokyo.ac.jp

日本銀行から

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