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労働分配率、資本・労働の代替、および要素節約的技術進歩

2018年11月29日
平形尚久*1
小池泰貴*2

全文掲載は、英語のみとなっております。

要旨

本稿では、Dynamic Stochastic General Equilibrium (DSGE) モデルを用いて米国と日本の労働分配率の変動要因を分析した。分析にあたり、CES型の生産関数を用い、かつ、労働節約的技術進歩、資本節約的技術進歩、投資特殊的技術進歩を考慮したDSGEモデルを開発した。分析結果は次のとおりである。第一に、米国と日本の双方に関して、生産関数としてCES型を用いたモデルは、コブダグラス型を用いたモデルよりも、データの説明力が高い。第二に、推計結果によれば、米国では、資本と労働の代替の弾力性が1より大きいのに対して、日本では、代替の弾力性は1より小さい。第三に、米国では、正の資本節約的技術ショックが労働分配率の低下に寄与している一方、日本では、上昇に寄与している。この違いは、代替の弾力性の違いに起因するものである。最後に、推計された両国のモデルは、日本と米国で観察される物価と労働分配率の関係を描写できることが分かった。

JEL分類番号
E31,E32

  1. *1日本銀行調査統計局 E-mail : naohisa.hirakata@boj.or.jp
  2. *2日本銀行調査統計局 E-mail : yasutaka.koike@boj.or.jp

日本銀行から

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