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「貸出約定平均金利の推移」の解説

2014年6月
日本銀行金融機構局

作成部署、作成周期、公表時期等

作成部署
金融機構局金融データ課預貸金統計グループ
作成周期
月次
公表時期
翌月下旬または翌々月上旬(但し、3月・4月・9月・12月計数の公表時期は翌々月中下旬)
公表方法
インターネット・ホームページ

インターネット・ホームページでは、公表日の翌営業日以降に長期時系列も利用可能です。時系列統計データ検索サイトをご覧ください。

刊行物等
「金融経済統計月報」、「日本銀行統計」

1. 概説

日本銀行金融機構局では、国内銀行および信用金庫における約定時の貸出金利の集計・把握を目的として、「貸出約定平均金利の推移」という月次資料を作成し、公表しています。

国内銀行の貸出約定平均金利(以下、貸出金利)は、日本銀行が個別の銀行より報告を受けて独自に集計しています。一方、信用金庫の貸出金利は、全国信用金庫協会が集計したものを使用しています。このため、以下では、国内銀行における貸出金利の用語、利用上の留意点等を中心に解説します。

なお、公表後にデータが改訂されることがあります。データを毎月記録される方は、直近の数値だけでなく、過去の数値も遡って確認されることをお薦めします。

2. 用語解説等

(1)「新規」、「ストック」

貸出金利には、「新規」、「ストック」の2種類の計表があります。

「新規」とは、当該月末貸出残高のうち、当月中において実行した貸出を指します。また、例えば、手形貸付における「書換継続」のように、一旦返済を受けた後に同額の貸付を実行する取引に関しては、すべて「新規」に含まれます。

「ストック」とは、当該月末時点において残高のあるすべての貸出を指します。

(2)「総合」、「短期」、「長期」、「当貸」

「総合」の貸出金利は、すべての約定期間の貸出を対象としています。内訳として、「短期」、「長期」、「当貸」があります。

「短期」の貸出金利は、約定時の貸出期間が1年未満の貸出を対象としています。例えば、手形割引は、通常、「短期」に含まれます。

「長期」の貸出金利は、約定時の貸出期間が1年以上の貸出を対象としています。例えば、住宅ローンは、大半の貸出期間が1年以上のため、通常、「長期」に含まれます。

「当貸」の貸出金利は、当座貸越1を対象としています。

また、前述の「新規」の貸出金利の計表には、「短期」、「長期」を掲載しています。一方、「ストック」の貸出金利2の計表には、「短期」、「長期」、「当貸」を掲載しています。

国内銀行の貸出金利は、「新規」、「ストック」の計表ともすべて、銀行から徴求した金利データを基に、貸出残高で加重平均して算出しています。

一方、信用金庫の貸出金利は、前述のとおり、全国信用金庫協会調べのデータに基づいており、「新規」、「ストック」の計表とも、短期は手形貸付と割引手形の貸出金利の加重平均となっている一方、長期は「証書貸付」の貸出金利となっています(上記のような計数作成方法のため、信金については、仮に「1年以上の手形貸付」があった場合は「短期」、仮に「1年未満の証書貸付」があった場合は「長期」、にそれぞれ含まれます)。

(3)調査対象先金融機関

「国内銀行」と「信用金庫」が調査対象先です。

「国内銀行」とは、銀行本体の設立根拠がわが国の銀行法に準拠している銀行のうち、日本銀行と当座預金取引契約をしている銀行を指します(但し、整理回収機構およびゆうちょ銀行を除きます)。

「信用金庫」とは、全国信用金庫協会加盟のすべての信用金庫です(日本銀行と当座預金取引契約のない信用金庫も対象としています)。

「国内銀行」には、内訳として「都市銀行」、「地方銀行」、「第二地方銀行」が掲載されています。

「国内銀行」には、内訳に明記されていませんが、信託銀行、新生銀行、あおぞら銀行等が含まれます。このため、「国内銀行」の動向は、内訳として掲載されている「都市銀行」、「地方銀行」、「第二地方銀行」の動向と異なる場合があります。

「都市銀行」とは、みずほ銀行、三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、りそな銀行、埼玉りそな銀行です。「地方銀行」とは、全国地方銀行協会加盟のすべての銀行です。「第二地方銀行」とは、第二地方銀行協会加盟のすべての銀行です。

(4)対象とする貸出

銀行勘定の円貸出3のうち、金融機関向け円貸出を除いたものが、貸出金利の対象です。

例えば、一般法人向け貸出、個人向け貸出(住宅ローンを含む)、政府向け貸出、地公体向け貸出が貸出金利の対象となっています。

  1. 金融機関が当座預金取引先に対して、予め約定した一定の限度額の範囲内で、貸越を行う取引。
  2. 時系列データでは、「ストック」のみ、種類別(貸付、割引)の内訳も利用可能です。
  3. 居住者向け貸出だけでなく、非居住者向け貸出も対象。

3. 参考データ

銀行の貸出金利動向を把握するうえで、ほかに参考となるデータとしては、例えば、「長・短期プライムレート(主要行)」と「利率別貸出金」があります。本ホームページでは、「長・短期プライムレート(主要行)」、「利率別貸出金」にアクセスすることができます。

短期プライムレートとは、1989年以降、都市銀行が優良企業向けの短期貸出に適用してきた最優遇金利であり、最も多くの銀行が採用した金利および最高、最低の金利を示しています。また、長期プライムレートとは、みずほ銀行が優良企業向けの長期貸出に適用するものとして決定・公表した金利を示しています。

利率別貸出金」とは、貸出金(貸付金<手形貸付、証書貸付>、手形割引および当座貸越の合計)および貸付金(手形貸付、証書貸付)別に、利率毎に0.25%刻みでの残高を月次時系列データとして掲載しているものです。

また、本行の各支店においても各地域毎の貸出約定平均金利を独自に集計し公表している場合がありますので、適宜ご参照ください。

4. データ利用上の留意点

前述のとおり、貸出金利には、「ストック」、「新規」の2つの計表があります。特に、新規の貸出金利の場合には、当該月の大口融資実行(例示:政府向けの入札案件、大型企業買収案件)の有無等により、月々、大きな振れが発生する場合がありますので、ご留意ください。