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資金循環統計のFAQ


資金循環の詳細な解説はこちらをご覧ください。

2008年8月

 *なお、引用している資金循環統計のデータは2008年6月公表時点のデータを使用しています。

目次

1. 資金循環統計に関するQ&A


 

2. 資金循環統計と他の統計との関連性についてのQ&A


 

3. 家計の金融資産に関するQ&A


 

4. 金融構造に関するQ&A


 

5. 「参考図表」に関するQ&A


 

1. 資金循環統計に関するQ&A


 

1−1. 資金循環統計とは何ですか。

 世の中では、日々さまざまな経済活動に伴って、「お金」のやりとりが行われます。こうした「お金」のやりとりの1つ1つが金融取引であり、そうしたやりとりの結果として保有する現金や預金などの残高が、金融資産・負債残高です。

 資金循環統計は、これら金融取引、金融資産・負債を、包括的に記録した統計です。

 具体的には、家計、法人、政府、海外などの経済主体(部門)を列、金融商品(取引項目)を行とするマトリックス表上にこれらの計数を表示しています。計数は、複式簿記の考え方に則って記録されています。

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1−2. 公表頻度や公表時期について教えてください。

 資金循環統計は四半期を1つの期間としています。このため、金融取引の場合は当該四半期中の取引額、金融資産・負債残高の場合は当該四半期末の計数を記録しています。
 公表時期は、次の通りです。
  3月下旬 6月央* 9月央* 12月央*
速報 前年
第4四半期
当年
第1四半期
当年
第2四半期
当年
第3四半期
確報 前年
第3四半期
前年
第4四半期
当年
第1四半期
当年
第2四半期

* 原則として、第11営業日


 公表データは、日本銀行のホームページと「金融経済統計月報(日本銀行発行)」と「日本銀行統計(日本銀行発行)」に掲載しています。

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1−3. 資金循環統計のデータは日本銀行のホームページのどこに掲載されていますか。

 資金循環統計の最新データは、ホームページの「政策・業務別に探す」−「統計」−「資金循環」のところに掲載しています。

 時系列データについては、時系列統計データ検索サイトに、「年度計数」、「四半期計数」、「旧統計(68SNAベース)」の全データを掲載しています。

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1−4. 「誰(家計・法人など)」の「どのような金融商品」が記録の対象となっているのですか。

 資金循環統計では、経済主体(「部門」)毎に、各金融商品(「取引項目」)の取引額あるいは資産負債残高が記録されます。

 この「部門」は、大きく金融機関、非金融法人企業、一般政府、家計、対家計民間非営利団体、海外に分類され、「取引項目」は、現金・預金、貸出、株式以外の証券、株式・出資金、保険・年金準備金などの取引項目に分けられています。そして、「部門」、「取引項目」ともに、さらに細分化された内訳が設けられています。

 部門、取引項目の具体的な分類内容は図表1-11-2をご参照下さい。

(図表1-1)

部門一覧




(図表1-2)

取引項目一覧



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1−5. 金融派生商品は記録の対象ですか。

 資金循環統計の対象となっています。

 具体的には、「金融派生商品」という取引項目に計上しています。金融派生商品は、その市場価値(契約自体の時価評価額等)で評価して記録しています(契約上の想定元本が計上されている訳ではありません)。

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1−6. 金融取引と金融資産・負債はどのような枠組みによって、記録されているのですか。

 資金循環統計は、「金融取引表(フロー表)」、「金融資産・負債残高表(ストック表)」、「調整表」の3つの表(行列〈マトリックス〉形式により表示)によって記録されています。

 ある期間の取引額は、「金融取引表(フロー表)」に記録されます。また、取引の結果として保有される金融資産・負債の残高は「金融資産・負債残高表(ストック表)」に記録されます。

 価格変化がなければ、「前期末残高+今期の取引額=今期末残高」となるはずですが、実際には、株式など、価格が変化する金融商品も多く、上記のような関係は成り立ちません。この場合の、前期末残高と今期末残高の差額と、今期の取引額との乖離額を記録したものが、「調整表」です。

 つまり、「調整表」に記録された計数は、上記のフロー表とストック表との間の不整合を埋める調整額と言えますが、同時に、時価変動に伴う金融資産の保有損益の推定に利用することができます。

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1−7. 「金融取引表」から何が分かりますか。

 金融取引表(フロー表)からは、ある期間の資金取引(フロー)、つまり、ある期間の資金の調達と運用が分かります。

 例えば、企業が、当期のキャッシュフローを超える額の設備投資を行う場合は、資金調達額が資金運用額を上回ります。また、家計が消費を控えて貯蓄を増やす場合は、資金運用額が増加します。

 フロー表では、(ある期間の)資金運用と調達の差額を、「資金過不足」という項目に記録しています。これをみれば、部門別にどの程度資金が余剰だったのか、不足だったのかがわかり、さらに、収入などに比較して実物資産に対する投資・支出がどの程度なされたのかなど、実体経済活動の動きを推測することもできます。

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1−8. 「金融資産・負債残高表」から何が分かりますか。

 金融資産・負債残高表(ストック表)からは、ある時点における部門毎の金融資産・負債の残高や、その内訳が分かります。例えば、家計の金融資産残高とその内訳を知りたい場合は、家計部門の資産の列を縦に見ていきます。また、図表2のように、金融機関を中心に据えて、部門間の資産負債を関連付けると、一国の金融仲介構造を鳥瞰することもできます。

 一方、取引項目(表の各行を構成)を横にみると、金融商品毎に、それがどの部門の資産あるいは負債になっているかを把握することができます。例えば、わが国の国債を誰が持っているのか、といったことを調べたい場合は、「国債・財融債」という取引項目に沿って、各部門の資産の欄の金額を見ていきます。

 なお、国債等の残高にマイナスが表示される場合がありますが、これは当該部門が借りてきた債券を空売りするなど、持っている国債よりも多い額を売っている状態であることを意味します。


(図表2)

部門別の金融資産・負債残高
(2008年3月末<速報>、兆円)

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1−9. 「調整表」から何が分かりますか。

 調整表からは、資産負債残高が時価*で評価されている金融商品について、ある期間の時価の変化額等が分かります。

 例えば、「株式」の調整額は、ある期間における株価の変化額に相当します(この場合、実現損益も含まれますので、いわゆる「含み損益」の変化額とは異なります)。

 「民間金融機関貸出」の調整額は、貸出金の実質価値の毀損額を表します。この額は、企業会計上、貸出金に関する損失として計上される直接償却額(間接償却からの振替額を控除)と個別貸倒引当金純繰入額の合計額に相当します(不良債権残高やその変化額を表すものではありません)。

 調整額は、上記のもの以外に、基礎統計の不突合(例えば、法人企業統計のサンプル替え<非金融部門貸出など>、国際収支統計と対外資産負債残高統計との間の統計上の不突合など<海外部門など>)に起因するものも含みます。

* 貸出の場合は、財務諸表上の貸出残高から個別貸倒引当金残高を控除した残高(実質価値ベースの残高と呼んでいます)を時価に相当するものとして計上しています。

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1−10. 価格変化を含まないベースで、金融資産残高の変化率や資金調達残高を算出するにはどのようにすればよいのですか。

 時価評価している金融商品の場合、金融資産・負債残高表(ストック表)の計数を用いて、金融資産・負債残高の変化率を算出すると、価格変化の影響が含まれてしまいます。このため、2つの時点の残高を直接比較するのではなく、その時点間の取引額を変化額として変化率を計算すると、時価の変動を含まないベースの変化率が分かります。

 また、金融資産・負債残高表(ストック表)の計数に代えて、参考計数の民間金融機関貸出(簿価ベース)、株式・出資金(簿価ベース)の負債、株式以外の証券(額面ベース)の負債の残高を用いることによって、既往の資金調達額(累積)に近い残高を把握することが可能です。なお、これらのデータは、時系列統計データ検索サイトに掲載しています。

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1−11. データはいつまで溯って利用することが可能ですか。

 現行ベース(93SNAベース)のデータは、年度計数が1980年度以降(金融資産・負債残高表は1979年度末以降)、四半期計数が1998年第1四半期以降(金融資産・負債残高表は1997年第4四半期末以降)について利用可能です。

 また、旧ベース(68SNAベース)については、1964年第1四半期から(金融資産・負債残高は1964年第4四半期以降)1999年第1四半期までの四半期データを時系列統計データ検索サイト(1-3を参照)に掲載しています。ただし、項目によっては、93SNAベースのデータと68SNAベースのデータとが不連続となっている点には留意が必要です(ベースの変更の説明については、1-19を参照)。

 なお、データの始期という点では、金融取引表は1954年、金融資産・負債残高表は1953年末から計数が作成されています。

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1−12. 資金循環統計について、作成方法や利用上の留意点など、もっと詳しく知りたい場合は、どのような資料をみればよいですか。

 日本銀行調査統計局では、資金循環統計に関する解説資料として以下のものを公表しています。知りたい内容に応じて、各資料をご参照下さい。

資料名 公表時期 主な内容
資金循環統計の解説 2005年12月 統計の概要、統計の基本的考え方、部門・取引項目の詳細、統計の作成方法の概要
資金循環統計の作成方法 2005年12月 計数の作成方法の詳細、統計精度と留意事項
資金循環統計からみた80年代以降のわが国の金融構造 2005年 3月 1980年代以降におけるわが国の金融構造の変化と特徴
資金循環統計「非金融部門の資金調達内訳表」の解説 2007年 6月 「非金融部門の資金調達内訳表」の概要、作成方法
資金循環統計の国際比較
2003年12月 資金循環統計の国際比較と分析上の留意点、欧米・アジアの主要国・地域の資金循環の概要

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1−13. なぜ遡及訂正が行なわれるのですか。

 資金循環統計では、定例の速報値から確報値への変更に加え、確報公表後にも遡及改定をすることがあります。

 資金循環統計は、様々な統計に基づいて作成されています。このため、確報を公表した後に新たな基礎データを入手した場合や、精度の向上のために推計方法を変更した場合等には、遡及訂正を行なっています。

 なお、計数の推計方法には、例えば、(1)基礎となる財務諸表が年度末しか存在しないため、他の四半期末を推計しなければならないケース、(2)統計の作成時期までに基礎資料が入手できないため、前期の計数を代用するケース、(3)金融資産の総残高は分かるがその内訳が分からないため、その内訳について一定の比率で割り振るケースなどがあります。

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1−14. いずれの計数も統計精度は高い(誤差が小さい)と考えてよいのでしょうか。

 資金循環統計は、各種の基礎資料を基に、推計された2次統計です。しかし、全ての経済主体および金融商品について十分な基礎資料が存在するわけではありません。十分な基礎資料が得られない場合には、様々な仮定を置いて、推計を行なっていますが、中には精度が相対的に低い計数が含まれているのも事実です。

 「資金循環統計の作成方法」(1−12を参照)の中で、個々の計数の、統計精度や利用上の留意事項を公表していますので、必要に応じて参照して頂きたいと思います。

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1−15. 詳細資金循環とは何ですか。

 資金循環統計は、各部門の資産・負債の内訳を金融商品(貸出、預金、株式等)別に表示していますが、銀行からの貸出は、法人向けだけではなく家計や公的機関向けがありますし、法人は、銀行だけでなく保険会社やノンバンクからも借入を行なっています。このため、ある部門の資産と別の部門の負債を直接紐付けることはできません(たとえば、マトリックス表から銀行の貸出残高や法人の借入残高はわかりますが、銀行から法人への貸出をマトリックス表から直接把握することはできません)。

 このような直接的な紐付き関係を表す内訳データを詳細資金循環と呼びます。具体的には、家計の金融機関別預金残高、金融仲介機関の部門別貸出残高、民間金融機関貸出(簿価ベース)の残高、株式・出資金(簿価ベース)の負債残高、株式以外の証券(額面ベース)の負債残高、民間非金融法人企業の金融負債残高(簿価・額面ベース)を公表しています。

 これらのデータは、時系列統計データ検索サイトから入手できます。

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1−16. 非金融部門の資金調達内訳表とはどのようなものですか。

 「非金融部門の資金調達内訳表」は、様々な金融取引のうち資金の最終的な取り手である国内非金融部門(非金融法人企業、一般政府、家計、対家計民間非営利団体)、海外部門の資金調達がどのようなルートを通じて行なわれたかという観点から、資金循環統計を組み替えて作成した参考表です。

 資金循環統計が、一国の金融の流れや金融資産・負債を包括的に示しているのに対し、こちらの参考表は、最終的な資金需要者(国内非金融部門、海外部門)の資金調達面に焦点を絞っています。

 なお、資金循環統計のフロー表、ストック表に対応する形で、この参考表もフロー表とストック表(ただし、簿価あるいは額面ベースでの残高)の2種類が作成され、計数は年度計数のみです。公表は、資金循環統計の年度計数の公表(速報は6月、確報は9月)にあわせて行なわれます。フロー計数は、1980年度以降、ストック計数は1979年度以降の計数があります。

 これらのデータは、時系列統計データ検索サイトから入手できます。なお、この参考表の概要は、「非金融部門の資金調達内訳表の解説」を参照してください。

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1−17. 年金準備金とは何ですか。

 年金準備金は、私的年金の積立金のうち、加入者の持分に相当する部分です。すなわち、企業年金、その他年金基金が契約者に将来年金を支払うために、あるいは生命保険会社等が個人年金の将来の支払に備えるために積み立てている準備金です。具体的には、企業年金(厚生年金基金、適格退職年金、確定拠出年金、確定給付企業年金<基金型企業年金・規約型企業年金>)、その他年金(国民年金基金等)の運用資産相当額のほか、かんぽ生命保険(旧簡易保険)、生命保険会社、共済保険の個人年金商品に係る責任準備金が含まれています。

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1−18. 現行ベース(93SNAベース)と旧ベース(68SNAベース)の相違は何ですか。

 見直しの要点は以下の通りです。

(1)「部門」の見直し

 国民経済計算(GDP統計を中心とする一国の経済活動を総合的に把握するための統計の体系<93SNA>)との整合性確保や金融仲介構造のより的確な把握のため、「部門」の大幅な組み替えや細分化を実施しました。

(主な変更点)
a. 国民経済計算との整合性確保

 国民経済計算における経済主体の分類に従って、資金循環統計でも、経済主体を「金融機関」、「非金融法人企業」、「一般政府」、「家計」、「対家計民間非営利団体」、「海外」に分類しました。
 このうち、「一般政府」は、68SNAベースの「公団・地方公共団体」、「中央政府」などをまとめたもので、この内訳に「中央政府」、「地方公共団体」、「社会保障基金」といった詳細部門を設ける形にしています。また、「家計」と「対家計民間非営利団体」は、68SNAベースの「個人」が分かれたものです。

b. 金融仲介機能に着目した金融機関の内訳部門の再編

 金融機関の内訳部門は、金融仲介の機能に着目して再編し、預金および預金類似商品を主な資金調達手段として金融仲介を行う「預金取扱機関」、保険・年金による資金を受入れてこれを運用する「保険・年金基金」、これら以外の手段で資金調達を行い、金融仲介活動を行う「その他金融仲介機関」などを設けました。
 この結果、例えば、「保険・年金基金」をみれば、個人保険・年金に加えて企業年金等も含めた形で、保険年金を通じた仲介活動が把握できるようになりました。
 なお、68SNAベースにおいて金融機関とは扱われていなかったノンバンク(68SNAベースでは法人企業に分類)については、その金融仲介機能に着目し、「その他金融仲介機関」に含めています。

(2)「取引項目」の見直し

 近年の新しい金融取引を統計に反映させるために、「金融派生商品」、「債権流動化関連商品」、「現先・債券貸借取引」などの「取引項目」を新設しました。「債権流動化関連商品」には、金銭債権の流動化に際して発行・販売される資産担保型証券などが計上されるほか、「現先・債券貸借取引」には、現先取引や現金担保付債券貸借取引が(債券を担保とした貸出という位置付けで)計上されています。

(3)部門内の計数の両建て表示への統一

 93SNAベースでは、各「部門」内における資産負債をネットアウトせず、両建てで表示するように変更しました。68SNAベースでは、部門をまたぐ資金フローを捉えるという考え方から、例えば、金融機関内(あるいはその内訳部門内)における預金・貸出などをネットアウトして表示していましたので、こうした「取引項目」では、93SNAベースと68SNAベースで計数が異なります。

(4)時価評価の対象範囲の拡大

 93SNAベースでは、時価評価の対象を債券や貸出まで拡げました。なお、調整額(時価変動額等が含まれる)については、68SNAベースでは「金融取引表」と「金融資産・負債残高表」を用いて手元で計算する必要がありましたが、93SNAベースでは、それを表示した「調整表」を新設しました。

a. 債券の時価評価

 93SNAベースでは、株式や公社債のように、市場価値が把握できるものについて、可能な限り時価評価を行ないました。68SNAベースでは、株式のみ時価評価を行なっていました。

b. 貸出債権の実質価値

 貸出については、93SNAベースでは財務諸表上の貸出残高から個別貸倒引当金を控除した金額を実質価値ベースの残高として表示しています(詳細については、「資金循環統計の解説」を参照)。68SNAベースでは、貸出額をそのまま計上していました。

 統計の見直しの内容、「部門」、「取引項目」の新旧対応表等は、ホームページの「政策・業務別に探す」−「統計」−「資金循環」−「見直し等のお知らせ」−「資金循環統計の見直し(1999/6/18)」を参照して下さい。

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1−19. 現行ベース(93SNAベース)と旧ベース(68SNAベース)の計数を接続して利用するには、どのようにすればよいのですか。

 93SNAベースと68SNAベースとでは、家計など部門の定義が若干異なるものがあるほか、「未収・未払金」「預け金」「出資金」「金融派生商品」など現行ベースのみ計上されている取引項目があるなどの違いがあります。このため、両ベースの計数を接続して利用するには、部門の組み替えや新規計上項目の控除などの工夫が必要です。

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2. 資金循環統計と他の統計との関連性についてのQ&A


 

2−1. 資金循環統計と国民経済計算、あるいは国際収支統計との関係を教えてください。

(国民経済計算と資金循環統計)

 国民経済計算は、一国の経済活動を、(1)付加価値が生産される過程、(2)これが経済主体に分配・消費される過程、(3)消費されなかった部分が貯蓄として資本蓄積に回される過程に分解し、それぞれのフローの動きを、生産勘定、所得支出勘定、資本調達勘定という形で記録します。また、(4)期末時点の実物資産と金融資産のストックを期末貸借対照表として計上するとともに、(5)時価変動などによるストックの再評価や、その他の資産量変動を記録する調整勘定も設けています。資金循環統計の金融取引表、金融資産・負債残高表、調整表は、それぞれ国民経済計算における資本調達勘定のうちの金融勘定、期末貸借対照表、調整勘定にほぼ対応します。また、両統計の指標のうち、国民経済計算の資本調達勘定における「純貸出(+)/純借入(−)」が、資金循環統計の金融取引表の「資金過不足」に概念上一致するという関係にあります。

 このように、資金循環統計は、概念上、一国全体の経済活動を表すマクロ統計の体系(国民経済計算体系)の一部を構成しており、また、これらの計数作成のための基礎データとしても活用されています。

 なお、国民経済計算と資金循環統計では、取引項目、評価方法、勘定体系について若干の相違があります。

(国際収支統計と資金循環統計)

 国際収支統計は、わが国と海外との間の輸出入や金融取引等を扱う統計です。概念的には、資金循環統計と同じく、一国全体の経済活動を表すマクロ統計の体系(国民経済計算体系)の一部を構成し、また、現在のマクロ経済統計作成のための国際標準(93SNA)に沿って作成されています。資金循環統計では、海外部門を原則として「国際収支統計における非居住者」と定義し、海外部門の資金過不足を「国際収支統計」における「経常収支」と「その他資本収支」の合計額に、また、海外部門の金融資産・負債差額を、同じく「対外資産負債残高統計」における「海外に対する純資産」に、それぞれ一致させています(ただし、国際収支統計が「わが国」の対外債権債務という視点から見るのに対して、資金循環統計では、「海外部門」の対内債権債務という視点から捉えているため、いずれも正負の符号は逆となります)。また、資金循環統計では、国際収支統計や対外資産負債残高統計を、上記以外の面でも基礎データとして利用しています。

 なお、国際収支統計と資金循環統計の間には、部門分類、取引項目、勘定体系に若干の相違があります。

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2−2. マネーストック統計とはどのような関係にありますか。

 資金循環統計が、一国における全ての金融活動や、その結果としての金融資産・負債を包括的に記録している統計であるのに対し、マネーストック統計は、「一般法人、個人、地方公共団体など通貨保有主体が保有する現金通貨や預金通貨など『通貨』を集計したもの」です。その意味では、マネーストック統計は、資金循環統計における金融資産・負債残高表の部分集合と位置付けることが出来ます。

 もっとも、残高の評価方法が、資金循環統計では原則時価ベース、マネーストック統計では原則額面ベースとなっているほか、部門・取引項目についても、若干の相違点があり、両統計の対応する計数を比較しても厳密には一致しません。

 資金循環統計をマネーストック統計の分析などに利用する場合には、(1)マネーストック統計は平残が利用されることが多いのに対し、資金循環統計の残高は末残であること、(2)マネーストック統計は月次統計であるのに対し、資金循環統計は四半期統計であること、(3)マネーストック統計は速報値が翌月の第6営業日に公表されるのに対して、資金循環統計は当該四半期の約3ヶ月後の公表であること、等に留意する必要があります。

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3. 家計の金融資産に関するQ&A


 

3−1. 「家計の金融資産1,500兆円」という数字がよく引用されますが、これは資金循環統計のどこの部分を見れば載っているのですか。

 「家計の金融資産1,500兆円」という数字は、資金循環統計における、家計部門の金融資産残高(2008年3月末時点1,490兆円)に対応します。

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3−2. 家計の金融資産が1,500兆円(国民1人当たり約12百万円)あると言われますが、本当にそんなに沢山あるのでしょうか。

 2008年3月末時点における家計の金融資産残高は約1,500兆円になりますが、これを国民1人当たりに換算すると、約12百万円の金融資産を保有していることになります。この1人当たり約12百万円という金額を巡って、実感に合わないとか、他のアンケート調査に比べかなり多いのではないか、といった議論が聞かれることがあります。そこで、この点について確認してみましょう。

 まず、資金循環統計における家計の金融資産の推計に当たって使用しているデータをみると、標本のバイアスや回答率の低さといった統計作成上の問題が生じる可能性のあるアンケート調査の計数ではなく、預金や保険・年金準備金等金融機関の財務諸表等の計数が大半を占めることから、誤差はせいぜい数十兆円に止まるものと思われます。その意味では、家計部門の金融資産残高1,500兆円という値は、かなり確度の高い数字であると考えられます。

 ただし、資金循環統計の定義上、(1)金融資産のなかに、企業年金・国民年金基金等に関する年金準備金、預け金(ゴルフ場預託金等)、未収・未払金(預貯金の経過利子等)など、通常個人が必ずしも金融資産とは認識しない金融商品が含まれている、(2)家計の金融資産には、純粋な個人金融資産だけでなく、個人事業主(個人企業)の事業性資金も含まれているなど、割引いて考えた方がよい点があるのも事実です。

 そこで、(1)で掲げた商品を全て控除すると、家計は1,260兆円の金融資産を保有していることになります(この金額は事業性資金を含みます)。このように、家計の金融資産残高1,500兆円という数字は、その定義や統計精度を正確に理解した上で利用する必要があります。

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3−3. 個人の金融資産を年齢別に分けたものはありますか。

 資金循環統計では、資料の制約等から年齢別にみた家計の金融資産のデータはありません。

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3−4. 家計の金融資産について、日米間で比較することはできますか。

 わが国の資金循環統計の四半期速報の公表と同時に、米国の資金循環統計と日本の資金循環統計の計数を利用し、主要な部門の資産や負債の構成を比較した「資金循環の日米比較」を公表しています(第2四半期については、米国での公表日が後になるため、わが国での公表時より後に掲載しています)。「資金循環の日米比較」のうち、「家計の資産構成」の図表では、各金融資産項目の金融資産合計に占める割合を図表化しています。また、「資金循環の日米比較」では、金融仲介機関の資産・負債構成、投資信託・年金基金・保険の資産構成についての日米間の比較も可能です。
 なお、家計の金融資産の日米比較について、留意すべき点としては以下の点が挙げられます。
  1. 日本は、対家計民間非営利団体を独立部門として計上していますが、米国は家計に含めています。
  2. 日本は、国際標準(93SNA)に基づき、個人企業を家計に含めていますが、米国は、個人企業を家計に含めず、非金融法人企業とともに非金融企業として計上しています。
  3. 米国は、個人企業の純資産(=保有する資産<実物資産も含む>から負債を差し引いた正味資産)を「家計の個人企業に対する出資金」として計上しています(個人企業の所得全額を家計に一旦配当し、そこから消費額を控除した分について、家計から個人企業への再投資を擬制)。このため、日本と比べて、米国のほうが家計の資産構成に占める株式・出資金の割合は相対的に高くなる計上方法となっています。
 「資金循環の日米比較」は、「政策・業務別に探す」−「統計」−「資金循環」−「公表データ」の「その他」に掲載しています。また、米国の資金循環統計については、FRBが「Flow of Funds Accounts of the United States」を公表しています。
 なお、資金循環統計の国際比較の詳細については、「資金循環統計の国際比較」(2003年12月)を参照して下さい。

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3−5. 個人が保有する外国為替証拠金取引業者の証拠金は、資金循環統計上、どこに計上されていますか。

 資金循環統計では、外国為替証拠金取引業者の証拠金は項目上「預け金」に分類されますが、実際には、基礎データの制約等から計上されていません。
 「預け金」の定義・範囲については、「資金循環統計の解説」の第4章(取引項目の定義・範囲)をご参照下さい。

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4. 金融構造等に関するQ&A


 

4−1. わが国全体の金融資産はどのくらいありますか。

 海外以外の部門(つまり国内のすべての経済主体)の金融資産を合計すると、2008年3月末時点で5,863兆円となります。ここから金融機関を除いて、国内非金融部門でみると、金融資産合計は3,004兆円となります。

 なお、国内の経済主体間の金融資産・負債をネットアウトすると、ネット資産残高は282兆円となりますが、これはわが国の海外部門に対する純資産(対外純資産)に当ります。

 このように、「わが国全体の金融資産」と言った場合、その定義の仕方には色々なものが考えられます。

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4−2. 法人の金融負債残高に占める借入残高の比率を知るにはどのようにすればよいのですか。

 資金循環統計では、法人(民間非金融法人企業)の金融負債残高に占める借入残高の割合は3割弱です(2008年3月末:民間非金融法人企業の借入残高324.5兆円、同負債残高総額1,262.8兆円、負債残高総額に占める借入残高比率25.7%)。

 ただし、資金循環統計の負債残高総額には、(1)発行株式も負債に含まれており、かつ、株式は時価評価されていること、(2)企業間信用(支払手形や買掛金)などが含まれていること、に留意が必要です。

 なお、法人の資金調達に関して、直接金融による調達(株式や社債など)と間接金融による調達(金融機関借入など)との比率が取り上げられることがありますが、資金循環統計のストック表でこれらの比率を算出すると、法人が過去に実際に調達した金額を、現在の株式時価が上回るケースが一般的であるため、借入残高の割合が相対的に低くなってしまいます。 この点、借入、株式・出資金、債券については参考計数として、簿価あるいは額面ベースの計数を公表していますので、これらを利用して時価評価の影響を受けないベースで、この比率を算出することも出来ます(参考計数についての詳細は1-16を参照)。

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4−3. 資金循環統計の国債・財融債発行残高が、財政統計の残高と異なっているのはどうしてですか。

 資金循環統計では、国債・財融債発行残高は、2008年3月末時点で695兆円です。国債の発行残高に関する統計には、資金循環統計のほかに「政府債務」(日本銀行)があり、この統計における国債・財融債発行残高(内国債残高)は、2008年3月末時点で684兆円です。

 両者が一致しないのは、(1)残高の評価に関し、資金循環統計では、資産側のみならず負債側も債券等は時価ベースであるのに対し、「政府債務」統計は、額面ベースとなっていること、(2)国債の範囲についても、資金循環統計は、繰延債(記名国債、交付国債、出資・拠出国債)を国債に含めないのに対し、「政府債務」統計の内国債はこれらを含むことによるものです。

(注)財融債(2001年4月に発行開始)は、「政府債務」統計では内国債に含まれます。

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4−4. 政府短期証券および国債・財融債は誰がどのくらい保有していますか。

 金融資産・負債残高表の中の政府短期証券と国債・財融債の資産の欄を横にみていくと、主体別の保有額が分かります。

 政府短期証券および国債・財融債の合計の保有者別内訳をみると(図表3)、金融機関による保有が80年代以降を通じて7割を超えています。金融機関の中では、80年代前半は、民間預金取扱機関などの民間部門が、旧資金運用部(現財政融資資金)、中央銀行などの公的部門を上回っていましたが、80年代後半から最近までは、一時期を除いて公的部門の方が民間部門よりシェアが大きくなっています。公的金融機関の中では、財政融資資金については、2001年度以降そのシェアが大きく低下する一方、郵便貯金や簡易保険などについては、財政融資資金が発行する国債(財融債)の引き受けなどから同時期シェアを拡大させています。なお、政府短期証券・国債の調達主体は、2000年度までは一般政府のみでしたが、2001年度以降は財政融資資金も含まれています。この財政融資資金の国債(財融債)の調達残高は、2006年度には全体の21%弱を占めるに至っています。

(注)国債・財融債のうち、財融債(2001年4月に発行開始)のみの保有者別内訳は把握できません。

(図表3)

政府短期証券・国債の保有者別内訳

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4−5. 財政投融資を巡る資金の流れはどのようにして把握できますか。

 財政投融資とは、財政投融資計画に基づき、有償資金(金利を付して返済しなければいけない資金)を原資として行われる政府の投融資活動です。図表4のように資金循環統計を組み替えると、この財政投融資を巡る資金の流れを大まかにみることができます。

 2007年度末の残高をみると、財政投融資の主たる原資である財政融資資金の資金調達は、かつてのゆうちょ銀行(旧郵便貯金)や社会保障基金からの預託金に替わって、市場から調達する財融債(財政融資資金特別会計が発行する債券)が増加していることがわかります。一方、この資金は、政府系金融機関経由、あるいは財政融資資金から直接、それぞれ貸出され、資金循環上は「公的金融機関貸出金」として記録されます。

 財政投融資の制度は、2001年度より抜本的に見直され、ゆうちょ銀行(旧郵便貯金)や社会保障基金の旧資金運用部への預託義務が撤廃される一方、財政融資資金、各財投機関による国債(財融債)、政府関係機関債(財投機関債)の発行が開始されました。このため、残高ベースでみても、財政融資資金預託金を経由する資金の流れから、各機関が必要に応じて、国債(財融債)、政府関係機関債(財投機関債)によって資金を調達する流れへのシフトが進められています。資金循環統計は、こうした制度変更に伴う資金の流れの変化を包括的に捉える上でも役に立つものと思われます。

(図表4)

資金循環統計からみた財政投融資を巡る資金の流れ
(2007年度末、兆円)

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4−6. 2007年10月のゆうちょ銀行、かんぽ生命保険の業務開始等に伴う資金循環統計上の取扱いについて教えてください。

 2007年10月のゆうちょ銀行、かんぽ生命保険の業務開始等に伴う、2007年第4四半期以降の資金循環統計上の部門分類は、下表のとおりです。
 なお、2007年第4四半期以降、郵便貯金(金融機関うち預金取扱機関の内訳)部門は計数の計上を取り止め、中小企業金融機関等(金融機関うち預金取扱機関うち銀行等の内訳)にゆうちょ銀行の計数が加算されています。また、2007年第4四半期以降、民間生命保険会社(金融機関うち保険・年金基金うち保険うち生命保険の内訳)部門は計数の計上を取り止めました(2007年第3四半期までは、生命保険と民間生命保険会社の差額が簡易保険の計数として算出できます)。


 上記表内の法人は全て従来通り公的部門に分類されます。

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4−7. 2005年10月発足した各高速道路株式会社および独立行政法人日本高速道路保有・債務返済機構の資金循環統計における取扱いについて教えてください。

 2005年10月に発足しました各高速道路株式会社(以下「新会社」)および独立行政法人日本高速道路保有・債務返済機構(以下「機構」)の資金循環統計における部門分類については、下表のとおり、各高速道路株式会社を「公的非金融法人企業」、独立行政法人日本高速道路保有・債務返済機構を「中央政府」に分類しています。なお、旧道路関係四公団は全て公的非金融法人企業に分類していました。

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5. 「参考図表」に関するQ&A


 

5−1. 「参考図表」に掲載されている内容について教えてください。

 資金循環統計は、部門が内訳を含めて45部門、取引項目が51項目と詳細なうえ、当期のマトリックスやデータ始期からの時系列データとして、数多くのファイルに分かれて公表されています。参考図表は、公表データを利用して、特に一般のユーザーの方の利用頻度が高いと思われる、家計、民間非金融法人、一般政府の資金過不足、金融資産・負債残高等のグラフを掲載しています。
 「参考図表」は、ホームページの「政策・業務別に探す」−「統計」−「資金循環」−「公表データ」の「その他」を参照して下さい。

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5−2. 「参考図表」で利用されている資金過不足のデータについて、図表の脚注に「・・・要因の調整を実施」とありますが、これはどういう意味ですか。また、その算出方法を教えてください。

 資金循環統計の時系列データを利用して趨勢的な変化をみるには、異なる部門間での巨額な資本移転が発生した場合、この特殊要因の調整が必要とされます。具体的には、部門間で大規模な債権債務の承継や債権放棄(債務者・債権者相互の同意による正常債権の放棄)等が行われた場合は、金融取引表に取引フローが計上されるため、分析目的に応じて要因調整をする必要があります。
 「参考図表」では、上記の理由から、(1)国鉄清算事業団・国有林野事業特別会計の債務承継要因(1998年度)、(2)日本高速道路保有・債務返済機構の発足要因(2005年第4四半期)、(3)財政融資資金特別会計から国債整理基金特別会計への積立金繰入れ要因(2006年度)、(4)中央政府による日本郵政への出資金増加等の要因(2007年第4四半期)、の調整を実施しています。
 上記のうち、(1)の国鉄清算事業団・国有林野事業特別会計(資金循環統計ではいずれも公的非金融法人企業に分類)の債務を一般会計(中央政府)に承継したことによる1998年度の金融取引表への影響額(調整対象とした金額)は、下表のとおりです。



 (2)の日本高速道路保有・債務返済機構を中央政府に分類したことによる2005年第4四半期(10〜12月期)の金融取引表への影響額は、下表のとおりです(各高速道路株式会社および独立行政法人日本高速道路保有・債務返済機構の資金循環統計における部門分類については、4−7を参照)。



 (3)の財政融資資金特別会計(公的金融機関に分類)から国債整理基金特別会計(中央政府に分類)への積立金繰入れに伴う2006年度の金融取引表への影響額は、下表のとおりです。



 (4)のゆうちょ銀行、かんぽ生命保険の業務開始等に伴う資金循環上の部門分類の見直しに伴う2007年第4四半期(10〜12月期)の株式・出資金(うち出資金)の変動による金融取引表への影響額は、下表のとおりです(ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険の業務開始等に伴う、2007年第4四半期以降の資金循環統計上の部門分類については、4−6を参照)。

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5−3. 「参考図表」で使用しているデータはどこにありますか。

 5−1の通り、「参考図表」の図表作成で利用している計数は、公表されている時系列データや名目GDPを利用して作成しています。時系列データについては、時系列統計データ検索サイトをご覧ください。

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