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第132回事業年度(平成28年度)上半期財務諸表等について

2016年11月28日
日本銀行

資産・負債の状況

平成28年度上半期末における資産・負債の状況をみると、総資産残高は、国債を中心に前年同期末と比べ90兆6,780億円増加(+24.8%)し、456兆8,058億円となった。また、総負債残高は、預金(当座預金)を中心に前年同期末と比べ91兆4,866億円増加(+25.2%)し、453兆8,469億円となった。

こうした日本銀行の資産・負債の変化を詳しくみると以下のとおりである。まず、資産の部をみると、国債が、資産買入れを進めるなか、397兆5,971億円と前年同期末を88兆252億円上回った(+28.4%)。また、貸出金は、共通担保資金供給オペが減少した一方、「貸出支援基金」による貸付けが増加したこと等から、35兆2,429億円と前年同期末を1,972億円上回った(+0.6%)。なお、「貸出支援基金」による貸付金の残高は、35兆2,391億円となった。

次に、負債の部をみると、当座預金が、国債の買入れ等を通じた資金供給により、311兆8,345億円と前年同期末を69兆6,050億円上回った(+28.7%)。この間、日本銀行券の発行残高は、96兆3,194億円と前年同期末を4兆7,576億円上回った(+5.2%)。

損益の状況

平成28年度上半期の損益の状況についてみると、経常利益は、前年同期比5,893億円減益の697億円となった。これは、金銭の信託運用損益が増収となった一方で、為替円高に伴い外国為替関係損益が損超となったこと等によるものである。

特別損益は、「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」の実施に伴って生じ得る収益の振幅を平準化する観点から、債券取引損失引当金の積立てを行ったこと等から、-2,419億円となった。

以上の結果、税引前当期剰余金は、前年同期比8,184億円減少の-1,721億円(税引前当期損失金)となり、法人税、住民税及び事業税を差し引いた後の当期剰余金は、前年同期比8,291億円減少の-2,002億円の赤字(当期損失金)となった。

自己資本の状況

平成28年度上半期末の自己資本比率は8.00%と、前年度末(8.05%)に比べ低下した。

照会先

政策委員会室

安田
Tel : 03-3279-1111

1.平成28年度上半期末の資産、負債及び純資産の状況

平成28年度上半期末の資産、負債及び純資産の状況(単位 : 億円)
平成27年度
上半期末
(A)
平成28年度
上半期末
(B)
比較

(B) - (A)
前年同期
末比%
(資産の部)
金地金4,4124,412――――
現金2,1551,809- 345- 16.0
国債3,095,7183,975,971+880,252+28.4
(うち長期国債)2,628,3203,408,734+780,414+29.7
コマーシャル・ペーパー等19,98020,368+388+1.9
社債31,77731,751- 26- 0.1
金銭の信託
(信託財産株式)
13,72212,792- 930- 6.8
金銭の信託
(信託財産指数連動型上場投資信託)
62,38897,693+35,304+56.6
金銭の信託
(信託財産不動産投資信託)
2,5563,397+840+32.9
貸出金350,457352,429+1,972+0.6
外国為替71,53760,800- 10,737- 15.0
代理店勘定150100- 49- 32.9
その他資産4,4624,584+121+2.7
有形固定資産1,9561,946- 10- 0.5
無形固定資産11- 0- 1.9
資産の部合計3,661,2784,568,058+906,780+24.8
(負債の部)
発行銀行券915,617963,194+47,576+5.2
預金2,489,9033,225,784+735,881+29.6
(うち当座預金)2,422,2943,118,345+696,050+28.7
政府預金62,469297,461+234,9924.8倍
売現先勘定112,6554,446- 108,209- 96.1
その他負債552439- 112- 20.4
退職給付引当金1,9741,970- 3- 0.2
債券取引損失引当金22,43329,353+6,919+30.8
外国為替等取引損失引当金17,99715,819- 2,177- 12.1
負債の部合計3,623,6024,538,469+914,866+25.2
(純資産の部)
資本金11――――
法定準備金31,38531,590+205+0.7
特別準備金00――――
当期剰余金(▲は当期損失金)6,288- 2,002- 8,291――
純資産の部合計37,67529,589- 8,085- 21.5
負債および純資産の部合計3,661,2784,568,058+906,780+24.8
  • (注1)計数については、円単位での計算後、億円未満を切り捨てて表示しているため、表上の合計額とは必ずしも一致しない(他の計表も同様)。
  • (注2)( 値なし )の表記は、計算上ゼロあるいは該当数字なしを示し、( 0 )の表記は、単位未満を切り捨てた場合のゼロを示す(他の計表も同様)。

2.平成28年度上半期の損益の状況

平成28年度上半期の損益の状況(単位 : 億円)
平成27年度
上半期
(A)
平成28年度
上半期
(B)
比較

(B) - (A)
経常収益 (A)8,6609,599+938
貸出金利息17382- 90
国債利息6,3916,284- 107
コマーシャル・ペーパー等利息8- 2- 10
社債利息196- 12
外国為替収益639233- 405
その他1,4272,993+1,566
経常費用 (B)2,0698,901+6,832
売現先利息5- 1- 7
外国為替費用216,984+6,962
経費914882- 31
その他1,1271,035- 91
経常利益 (C) = (A) - (B)6,591697- 5,893
経常収入6,9386,712- 226
長期国債関係損益――――――
外国為替関係損益272- 6,976- 7,248
経費- 914- 882+31
その他2941,844+1,549
うち金銭の信託(信託財産株式)運用損益2441,205+960
金銭の信託(信託財産指数連動型上場投資信託)運用損益9941,593+599
金銭の信託(信託財産不動産投資信託)運用損益5065+14
補完当座預金制度利息- 1,060- 942+118
特別利益 (D)10――- 10
特別損失 (E)1372,419+2,281
特別損益 (F) = (D) - (E)- 127- 2,419- 2,291
うち債券取引損失引当金――- 2,418- 2,418
外国為替等取引損失引当金- 136――+136
税引前当期剰余金 (G) = (C) + (F)
(▲は税引前当期損失金)
6,463- 1,721- 8,184
法人税、住民税及び事業税 (H)174281+106
当期剰余金 (I) = (G) - (H)
(▲は当期損失金)
6,288- 2,002- 8,291
  • (注1)経常収入は、貸出金利息、国債利息、コマーシャル・ペーパー等利息、社債利息、外貨債券の利息収入、貸出料及び外貨預け金等利息の合計額。
  • (注2)長期国債関係損益は、国債(長期)売却損益の額。
  • (注3)外国為替関係損益は、為替差損益の額。
  • (注4)補完当座預金制度利息は、プラス金利に係る利息(-1,061億円)とマイナス金利に係る利息(118億円)との差額。
  • (注5)各種引当金の-符号は、積立て(減益要因)を示す。

参考計表

1.資産残高の推移

日本銀行の総資産残高とその前年比伸び率の推移のグラフ。平成25年9月以降28年9月まで、総資産残高は右肩上がりで増加する一方、前年比伸び率は徐々に低下している。

「貸出支援基金」による貸付金の残高

「貸出支援基金」による貸付金の残高(単位 : 億円)
26年度末27年度末28年度
上半期末上半期末前年同期末比
増減額
貸付金合計284,610314,078298,978352,391+53,412
成長基盤強化を支援するための資金供給61,15669,85862,86072,412+9,551
貸出増加を支援するための資金供給223,454244,220236,118279,979+43,861

2.長期国債関係損益の推移

2.長期国債関係損益の推移(単位 : 億円)
26年度27年度28年度
上半期上半期前年同期比
長期国債関係損益0――――――――
売却益0――――――――
売却損――――――――――

3.外国為替関係損益の推移

3.外国為替関係損益の推移(単位 : 億円)
26年度27年度28年度
上半期上半期前年同期比
外国為替関係損益
(為替差損益)
7,601-4,083272-6,976-7,248
27ねん3月末27ねん9月末28ねん3月末28ねん9月末
ドル相場の推移120.03円119.90円112.57円101.34円
ユーロ相場の推移128.96円133.99円128.11円113.92円
ポンド相場の推移177.93円181.33円161.67円131.51円

4.金銭の信託(信託財産株式)運用損益の推移

4.金銭の信託(信託財産株式)運用損益の推移(単位 : 億円)
26年度27年度28年度
上半期上半期前年同期比
金銭の信託(信託財産株式)運用損益4975112441,205960
配当金等489537257246-11
減損――-44-12-111
売却損益8180960960

5.金銭の信託(信託財産指数連動型上場投資信託)運用損益の推移

5.金銭の信託(信託財産指数連動型上場投資信託)運用損益の推移(単位 : 億円)
26年度27年度28年度
上半期上半期前年同期比
金銭の信託(信託財産指数連動型上場投資信託)運用損益5911,0489941,593599
分配金等5911,0489941,593599
減損――――――――――
売却損益――――――――――

6.金銭の信託(信託財産不動産投資信託)運用損益の推移

6.金銭の信託(信託財産不動産投資信託)運用損益の推移(単位 : 億円)
26年度27年度28年度
上半期上半期前年同期比
金銭の信託(信託財産不動産投資信託)運用損益77108506514
分配金等77108506514
減損――――――――――
売却損益――――――――――

7.経常収入関係

(1)経常収入の推移

(1)経常収入の推移(単位 : 億円)
26年度27年度28年度
上半期上半期前年同期比
経常収入11,44713,9636,9386,712-226
円貨資産10,78513,2676,5936,371-221
貸出金28634817382-90
買現先勘定――-0――――――
国債10,44012,8756,3916,284-107
短期国債108-208-28-483-455
長期国債10,33113,0836,4206,768347
コマーシャル・ペーパー等19108-2-10
社債3932196-12
外貨資産661696345340-4

(2)運用資産平残の推移

(2)運用資産平残の推移(単位 : 億円)
26年度27年度28年度
上半期上半期前年同期比
運用資産合計(平残)2,752,8693,582,6313,388,2404,213,580825,340
円貨資産2,696,3543,519,2463,326,1874,148,654822,466
貸出金286,280351,649345,211328,530マイナス16,680
買現先勘定――10――――――
国債2,355,2223,113,3082,926,7813,766,594839,812
短期国債499,437475,540496,170519,20223,031
長期国債1,855,7852,637,7672,430,6103,247,391816,781
コマーシャル・ペーパー等22,48222,24822,14521,881マイナス263
社債32,36832,02932,04931,648マイナス401
外貨資産56,51463,38462,05264,9252,873

(3)運用資産利回りの推移

(3)運用資産利回りの推移(単位 : %)
26年度27年度28年度
上半期上半期前年同期比
運用資産合計(利回り)0.4150.3890.4090.317-0.091
円貨資産0.4000.3760.3960.306-0.090
貸出金0.1000.0990.1000.050-0.050
買現先勘定――-0.120――――――
国債0.4430.4130.4360.332-0.104
短期国債0.021-0.043-0.011-0.185-0.174
長期国債0.5560.4950.5280.415-0.112
コマーシャル・ペーパー等0.0880.0480.078-0.020-0.098
社債0.1220.1020.1220.042-0.079
外貨資産1.1711.0981.1111.046-0.065

8.自己資本残高及び自己資本比率の推移

8.自己資本残高及び自己資本比率の推移(単位 : 億円)
26年度末27年度末28年度
上半期末上半期末前年度末比
増減
資本勘定(A)31,38631,59131,38631,591――
資本金1111――
法定準備金等31,38531,59031,38531,590――
引当金勘定(B)40,29442,75440,43045,172+2,418
貸倒引当金(特定を除く)――――――――――
債券取引損失引当金22,43326,93422,43329,353+2,418
外国為替等取引損失引当金17,86115,81917,99715,819――
自己資本残高(A) + (B) = (C) 71,68074,34671,81776,764+2,418
銀行券平均発行残高(D)873,941922,957903,844958,411+35,454
自己資本比率(C)/(D)×1008.20%8.05%7.94%8.00%-0.05%
  • 法定準備金等には特別準備金(13百万円)を含む。

9.保有有価証券の時価情報

国債(単位:億円)
価額時価評価損益
28ねん3月末3,491,9553,644,155152,200
28ねん9月末3,975,9714,134,946158,974
コマーシャル・ペーパー等(単位:億円)
価額時価評価損益
28ねん3月末19,69919,699――
28ねん9月末20,36820,368――
社債(単位:億円)
価額時価評価損益
28ねん3月末31,70331,673マイナス30
28ねん9月末31,75131,731マイナス20
金銭の信託(信託財産株式)(単位:億円)
価額時価評価損益
28ねん3月末13,44525,77012,325
28ねん9月末12,59423,32610,731
金銭の信託(信託財産指数連動型上場投資信託)(単位:億円)
価額時価評価損益
28ねん3月末75,67687,66011,984
28ねん9月末100,715110,4139,698
金銭の信託(信託財産不動産投資信託)(単位:億円)
価額時価評価損益
28ねん3月末2,9003,871970
28ねん9月末3,3554,260904
  • (注1)金銭の信託は、信託財産(約定ベース)のみを対象としているため、上記の帳簿価額は貸借対照表価額とは必ずしも一致しない。
  • (注2)時価は、期末日における市場価格等に基づいている。

10.概算納付金

第132回事業年度(平成28年度)に係る国庫納付金の概算納付は行わないこととした。