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RTGS(即時グロス決済)とは何ですか?

教えて!にちぎん

RTGSとは、Real-Time Gross Settlement——日本語に訳せば「即時グロス決済」——の略で、時点ネット決済と並ぶ中央銀行における金融機関間の口座振替の手法の一つです。時点ネット決済では、金融機関が中央銀行に持ち込んだ振替指図が一定時点まで蓄えられ、その時点で各金融機関の受払差額が決済される一方、RTGSでは、振替の指図が中央銀行に持ち込まれ次第、一つ一つ直ちに実行されます。

RTGSのもとでは、時点ネット決済とは異なり、ある金融機関の不払いがどの金融機関への支払いの失敗であるかが必ず特定され、その他の金融機関の決済を直ちに停止させることがありません。このように、時点ネット決済と比較すると、システミック・リスクの大幅な削減が可能である点で、RTGSは優れた仕組みであると言えます。

1980年代以降、各国の中央銀行において、決済システムのRTGS化を進める動きがみられており、RTGSはいわば「国際標準」となっています。この背景には、金融取引の増大に伴い、決済のボリュームおよび決済にかかるリスクが増加しているほか、国際的な決済の増大に伴い、システミック・リスクが容易に国境を越えて伝播するようになったことがあります。

わが国における対応

日本銀行では、かねて時点ネット決済とともにRTGSのサービスも提供しており、金融機関が自由に選択できるよう手当てしていましたが、現実には「受払の差額のみ決済すればよい」という資金効率の良さから、時点ネット決済ばかりが利用され、RTGSはほとんど利用されていませんでした。このため、日本銀行は、システミック・リスク削減の観点からRTGSに原則一本化するとの基本方針を固め、2001年(平成13年)初に、日本銀行当座預金と国債の決済方法を、時点ネット決済からRTGSに移行しました。

さらに、日本銀行では、RTGSにおける資金効率を向上させるため、2008年(平成20年)10月より、日本銀行当座預金に、決済のために必要な資金を節約できる仕組み(流動性節約機能)を導入しました。

また、民間決済システムでは、全国銀行内国為替制度(全銀システム)が、2011年(平成23年)11月より、1件1億円以上の大口取引の決済方法をRTGSに移行しています。このほか、外国為替円決済制度も、2008年10月より、決済方法をRTGSに完全に移行しています。

関連ページ

RTGSに関する日本銀行の公表資料については、「RTGS(即時グロス決済)」ページおよび「次世代RTGS」ページをご覧ください。

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