このページの本文へ移動

質問米国や欧州の金融政策決定会合の枠組みを教えてください。

教えて!にちぎん

回答

わが国と比較した米国、英国、欧州の中央銀行における金融政策決定会合の枠組みは、次のとおりです。

(2023年1月現在)

表 わが国と比較した米国、英国、欧州の中央銀行における金融政策決定会合の枠組み
  日本 米国 英国 欧州(ECB)
会合の名称 金融政策決定会合(MPM) 連邦公開市場委員会(FOMC) 金融政策委員会(MPC) 政策理事会
会合の開催頻度 年8回 年8回 年8回 6週間毎(注1)
会合の構成 総裁
副総裁(2)
審議委員(6)
議長
副議長(2)
理事(4)
地区連銀総裁(5)
――12地区連銀の輪番(但し、NY連銀は常に含まれる)。
総裁
副総裁(3)
理事(1)
委員(4)
総裁
副総裁(1)
理事(4)
各国中銀総裁(16)
――20か国(注2)中銀の輪番。
主な意見の公表 ―― ―― ――

(公表のタイミング) 原則、会合の6営業日後 ―― ―― ――
議事要旨の公表

(公表のタイミング) 次回会合の3営業日後 3週間後 政策決定と同時 4週間後
議事録の公表 (注3)

(公表のタイミング) 10年後 5年後 8年後 30年後
政府の関与
  • 出席権
  • 議案提出権と議決延期を求める権利
――
(政府はFOMCに出席することを認められていない)
  • 出席権
  • 出席権(閣僚理事会議長および欧州委員会委員1名)
  • 議案提出権(閣僚理事会議長)
  1. (注1)政策理事会のうち、金融政策に関する会合。
  2. (注2)オーストリア、ベルギー、クロアチア 、キプロス、エストニア、フィンランド、フランス、ドイツ、ギリシャ、アイルランド、イタリア、ラトビア、リトアニア、ルクセンブルク、マルタ、オランダ、ポルトガル、スロバキア、スロベニア、スペイン。
  3. (注3)2015年3月以降の議事録が対象。