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小泉総理・福井総裁の共同記者会見要旨(11月1日)

2004年11月1日
日本銀行

—— 2004年11月1日(月)午前10時43分頃
小泉総理の日本銀行視察時
於日本銀行旧館中庭

【問】

小泉総理に伺います。新日銀券の発行という節目を迎えて、その期待と今後の経済政策運営についての見解をお聞かせ下さい。

【小泉総理】

今日は新券が発行されるという記念すべき日に、良いタイミングで見学できました。新券発行の一番大きな理由が偽造防止だと聞いておりますが、あの新札を見ると偽造しにくいのではないかと思います。

経済も堅調に回復基調にあるという報告を受けました。これからどれくらい新札発行の経済効果があるか分かりませんけれども、堅調に景気が回復してくれれば良いと思っております。

【問】

これまでのお札と比べていかがでしょうか。

【小泉総理】

最近は偽札がかなり多く出回っていると聞いておりますが、あれはちょっと偽造しにくいのではないですかね。特にお札の下の方に新しい技術を使って銀の丸いのがあるでしょう。あれは難しいのではないですかね。偽造しにくいのではないですかね。

【問】

福井総裁に伺います。20年ぶりの新日銀券ですが、どのように期待しておられますか。

【福井総裁】

今、総理にもおっしゃって頂きましたけれども、最先端の偽造防止技術が搭載されている。人々に安心してこれをお使い頂きたいというのがまず第一でございます。同時に、デザインを一新しておりますし、新しい肖像も登場しました——例えば樋口一葉さんについては日本銀行券で初めて女性の登場をお願いしたということです——。人々の心を刺激してこれが活き活きと使われる、日本の新しいダイナミックな経済社会の構築にきっとこのお札は貢献してくれる、そういうふうに考えています。

以上