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「金融広報中央委員会委員総会」における総裁挨拶要旨

2002年 3月27日
日本銀行

 金融広報中央委員会の委員総会にあたり、ひとことご挨拶申し上げます。

 金融広報中央委員会におかれましては、昨年、貯蓄広報中央委員会から名称変更されたことに象徴されておりますように、その活動内容をかつての貯蓄運動から、金融に関する知識や情報の普及活動に軸足を移してこられております。

 こうした金融分野における広報活動は、国民各層の金融に関する知識レベルやリスク管理能力の向上を通じまして、より健全で合理的な家計運営に資するものと承知しておりますが、その重要性は、わが国を巡る金融環境が大きく変化し、消費者の自己責任原則の一層の徹底が求められている今日、ますます高まっているように思われます。

 特に、こうした活動により、1400兆円に達する個人金融資産が、これまでの預金中心から一層多様化することになれば、わが国の金融システムの安定にも、さらに寄与するものと期待をいたしております。

 日本銀行といたしましては、このようにわが国経済の安定に重要な役割を果たしておられます金融広報中央委員会の活動に対し、深く敬意を表しますとともに、今後とも引き続きできる限りの支援を続けてまいりたいと思います。

 皆様方におかれましても、金融広報中央委員会の活動に、引き続き格段のご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げまして、私のご挨拶とさせていただきます。

以上