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小樽支店廃止に当っての藤原副総裁挨拶要旨

小樽支店の最終営業日である平成14年9月13日(金)に行った地元への挨拶(於:日本銀行小樽支店)

2002年 9月13日
日本銀行

 日本銀行小樽支店は、本日が最後の営業となり、来たる16日をもって廃止することとなりました。

 小樽支店は、明治26年に小樽派出所として開設されて以来、109年の長きにわたり、当地の拠点として営業を続けてまいりました。しかしながら、今、その歴史に幕を閉じることとなり、本日、この場に居合わせることとなった私としても、非常に感慨深いものがあります。

 私ども日本銀行が当地でこれまで大過なく営業を続けてこられたのは、ひとえに、金融・経済界のみならず広く地元の皆様方から多大なるご協力と格別のご厚誼を賜わることができたからと思っております。皆様の厚いご支援と確固たる信頼があればこそ、私どもとしても、中央銀行としての使命を遂行してこられたものと深く感謝しております。明治以来の星霜を経た小樽支店のこの重い扉を今、閉じるに当り、重ねてお礼申し上げる次第です。

 今後は、小樽支店がこれまで担ってきた機能と業務を札幌支店に遺漏なく継承していく所存です。願わくば、皆様との温かい交流も、余すところなく札幌支店に引継がせていただければと存じます。

 すでに公表したとおり、私どもでは、この小樽支店の建物を利用して、来年春に金融資料館を開設する予定にしております。この建物は、小樽市教育委員会から有形文化財の指定を受けることになるなど、歴史的建造物として高い評価をいただいており、地元の皆様にも愛着を持っていただいていると伺っております。

 金融資料館では、この建物が持っている魅力を生かし、気取らず親しみやすい雰囲気の中で、日本銀行の歴史や業務などをわかりやすく解説するよう工夫するつもりですので、宜しくお願いいたします。

 最後になりましたが、小樽および後志地域のご発展と皆様のご健勝を祈念して、私のご挨拶とさせていただきます。どうもありがとうございました。

以上