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【挨拶】令和4年「証券投資の日」における挨拶

日本銀行総裁 黒田 東彦
2022年9月21日

日本銀行の黒田です。10月4日の「証券投資の日」にちなんで、メッセージを送らせていただきます。

「人生100年時代」とも言われますが、皆様が、長い人生を自分らしく、豊かに暮らしていくうえでは、金融リテラシーを身につけ、向上させていくことがとても大切です。金融リテラシーという言葉を初めて聞く方もいらっしゃるかもしれませんが、お金や金融に関する正しい知識や適切な判断力のことです。現代社会においては、誰しも人生の色々な場面でお金や金融と関わると思います。例えば、働いて得た給料を貯蓄される方や、証券投資のようなかたちで資産を運用される方もいらっしゃると思います。あるいは、住宅ローンの借り入れをされる方や住宅や車などの損害保険に加入される方、家族のために生命保険に加入される方などもいらっしゃるかもしれません。そうした様々な金融商品を利用される際に必要となるのが金融リテラシーです。皆様が金融リテラシーを身につけ、正しい知識に基づいた適切な判断を行うことができれば、それは、皆様ご自身のより良い暮らしに繋がっていくと考えられます。

この金融リテラシーの向上の鍵を握るのが金融教育です。日本銀行は、金融広報中央委員会の事務局を担い、その活動を支援することを通じて、長年にわたって金融教育を推進してまいりました。金融広報中央委員会は今年70周年の節目を迎えていますが、47都道府県の各地の金融広報委員会とともに、中立・公正な立場から、日本の金融リテラシーの向上に取り組んでいます。例えば、ライフプラン・シミュレーションをはじめとする皆様のお役に立てるようなコンテンツをHP等で提供しているほか、講演会やセミナーなども開催しています。さらに、日本証券業協会をはじめとする多くの金融関係団体の皆様、さらには金融庁や消費者庁とも連携し、まさにオールジャパンで「マネビタ」という金融教育動画コンテンツを作成し、無料で提供しています。この「マネビタ」というのは、マネーとビタミンを合わせた言葉で、ビタミンのように人生に必要な金融知識を提供したいという思いを込めています。皆様には、この度の「証券投資の日」を良いきっかけとして、ぜひご覧いただきたいと思います。

日本銀行としては、金融広報中央委員会の活動の支援を通じて、引き続き金融教育の推進に向けて尽力してまいります。そして、こうした取り組みが皆様の金融リテラシーの向上、ひいては、皆様一人一人のより良い暮らしに繋がることを祈念して、私からのメッセージとさせていただきます。