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第5回EMEAP総裁会議 プレス・ステートメント

(日本銀行仮訳)

2000年 7月10日
日本銀行

  1. 7月7日、韓国のソウルにおいて、韓国銀行創立50周年記念にあわせ、第5回EMEAP1総裁会議が開催された。韓国銀行Chol-Hwan Chon総裁が議長を務めた。
  2. 総裁達は、東京と香港において開催された過去2回のDeputies会合に関する報告および、決済システムワーキング・グループ、金融市場ワーキング・グループ、銀行監督ワーキング・グループの3つのワーキング・グループからの報告を受け取った。また地域為替モニタリング会合および現在進行中の為替レートレジームに関する研究についても報告が行われた。総裁達は、加盟各国・地域の中央銀行および金融当局が、金融経済の安定に資するような深みと広がりのある資本市場を作るために助力することを再確認した。
  3. 総裁達は、G7、FSF2、G20の最近の動向について概観した。そして、世界の金融安定を促進するためには、各国、国際金融機関、民間部門の間の協力強化が不可欠であることを再確認した。総裁達は、国際資本移動を含む金融市場の動向のモニタリングを強化することの重要性を強調した。また、G20の設立や FSFによる様々な勧告を歓迎し、それらのタイムリーかつ適切な実行を期待した。これらの会議において、アジア地域の意見が確実に聞かれるようになったという点では大きな進歩が見られ、こうした国際会議は、今や、世界各国の意見をこれまで以上に代表するものとなっている。こうした地域の声を更に強くしていくために今後とも継続的な努力が求められる。
  4. 総裁達は、加盟国の最近の金融経済情勢について概観した。そして、景気回復の望ましい兆候に注目すると同時に、世界の株式・為替市場の過度の変動について懸念を示した。総裁達は、地域経済のより広範かつ持続的な回復の重要性を強調した。また、適切な経済政策の追求と構造改革に対する取り組みを持続することの必要性について合意した。
  5. 総裁達は、増大する資本フローに対するEMEAP経済の政策対応、および関連する重要な問題点を概観した。また、健全かつ持続可能な資本フローを確実にするため、どのような為替レジームの下であれ、経済ファンダメンタルズと整合的なマクロ政策を実行することが重要であることを強調した。それには規律の効いた財政政策、慎重な対外債務管理が含まれている。総裁達は、資本フローから発生するリスクを減らすため、金融部門のリストラの促進やプルーデンス規制の強化および、短期の資本フローのモニタリングに関する域内協力の強化の必要性について合意した。
  6. 総裁達は、次回の総裁会議を、2001年にオーストラリアのシドニーで開催することで合意した。
  1.  EMEAPとは、Executives' Meeting of East Asia-Pacific Central Banks(東アジア・オセアニア中央銀行役員会議)の略称であり、オーストラリア、中国、香港、インドネシア、日本、韓国、マレーシア、ニュージーランド、フィリピン、シンガポール、タイの11か国・地域の中央銀行および金融当局で構成される協力組識である。
  2.  FSF(Financial Stability Forum)は、金融監督とサーベイランス分野にかかる情報交換や国際協力を通じて国際金融の安定を促進するため1999年春に招集された。本フォーラムは、重要な国際金融センターの安定に責任を持つ各国当局、国際金融機関、セクター毎の国際的な規制・監督主体、さらには中央銀行エキスパートの委員会を定期的に集めている。

以上