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ITを活用した金融の高度化に関するワークショップ報告書

2015年10月21日
日本銀行金融機構局
金融高度化センター

要旨

本報告書は「ITを活用した金融の高度化に関するワークショップ」の議論の模様をまとめたものである。

このワークショップの問題意識は、「わが国の金融機関が利用する情報システム(以下、金融IT)は、安全性と安定性を重視するあまり、技術トレンドから大きく遅れてしまったのではないか、その遅れを取り戻す必要があるのではないか」というものである。わが国の金融ITは、高い安全性と安定性を誇り、それ自体は、日本の金融ITの特長として活かしていくべきものであるが、その一方で、柔軟性に乏しく、維持管理や制度対応に多大なコストを要するという問題を抱えている。海外の金融業界においては、FinTechと呼ばれる技術革新が進んでおり、ITを活用した新規参入が相次いでいる。本ワークショップでは、そうした外部環境を踏まえて、わが国の金融機関がどのようにITを活用して、金融の高度化を図っていけばよいか、そのために解決すべき課題は何か、について議論が交わされた。

わが国の金融業界では、「24時間365日バンキングの実現」や「マイナンバー法における法人番号の活用」など、金融ITのインフラ面において大きな変化が見込まれている。また、個別の金融機関においても、FinTechの取り込み、ビッグデータのマーケティングへの活用、インターネットを活用した利便性の高い金融商品の提供等、ITを活用した取組みがみられている。しかし、海外でのFinTechによる変革のスピードに比べ、十分に速いとは言えず、スピードアップする必要があるとの意見もみられた。

今後、ITを活用した金融の高度化をスピードアップさせていくためには、(1)インターネットとの親和性の拡大とセキュリティの両立、および、(2)ビッグデータの活用とプライバシー保護の両立に取り組んでいくとともに、(3)金融機関が新たな分野にチャレンジしていく上での制度のあり方が重要であるとの意見があった。今後、わが国の金融機関が、こうした課題を解決し、一層高度化した金融ITを通じて、利用者に対し、より利便性が高く、効率的かつ安全で安定したサービスを提供していくことが期待されている。

ITを活用した金融の高度化に関するワークショップ資料等

照会先

金融機構局金融高度化センター

E-mail : caft@boj.or.jp