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二千円券の流通促進に向けて

2016年9月
日本銀行発券局

二千円券の利便性について

二千円券が円滑に流通すれば、小口決済手段の多様化を通じて、皆様の利便性は一層向上するものと考えられます。

具体的には、(1)現金の支払い・受取りに要する紙幣を節約できる、(2)偽造抵抗力が強化(参照:二千円券の発行と偽造防止技術)される、といったメリットが考えられます。

このメリットについて、銀行券と同様に「1」「2」「5」の組み合わせになっている「上皿てんびんの分銅」を用いて考えてみましょう。
1gから9gまでの重さを量るのに必要な分銅は、「1」と「5」だけの組み合わせの場合は最大5個となりますが、「1」「2」「5」の組み合わせの場合は、全て1~3個で済みます。

  • 分銅を例に「2」を使うと必要な分銅が少なくてすむことを示すイメージ図

なお、より学術的な解説にご興味のある方は、一橋大学経済研究所・北村行伸教授が1999年に執筆した『金融研究』掲載論文「貨幣の最適な発行単位の選択について」をご参照ください。

海外に目を転じますと、ほとんどの欧米主要国では、米国20ドル紙幣、英国20ポンド紙幣、EU20ユーロ紙幣のように、「2のつくお金」が発行され、よく流通しています。

二千円券の流通促進に向けた取組み

二千円券パンフレット表紙の画像

こうした認識のもと、日本銀行では、財務省とともに、金融業界や小売業界・観光業界・鉄道会社など現金流通に深く関係する業界等に対して二千円券の流通促進に関する協力をお願いしています。

また、一般向けの広報活動としては、二千円券の利便性や券面のデザインについて分かりやすく解説した「日本銀行券弐千円物語」(日本語版パンフレット)、「The Tale of 2,000 Yen Bank of Japan Note」(英語版パンフレット)を作成しています。