2013年末の本邦対外資産負債残高
2014年5月30日
日本銀行国際局
要旨
1. 2013年末の本邦対外資産負債残高
対外資産は、前年末比円安になったことによる円建評価額の上昇に加え、対外投資の増加から、増加した。一方、対外負債は、本邦株価上昇や外国人投資家の投資増加から、増加した。対外純資産は、対外資産の増加幅が対外負債の増加幅を上回ったことから増加した(2012年末296.3兆円→2013年末325.0兆円)。
対外資産、負債、純資産は比較可能な期間1で過去最高の水準となった。
2. 項目別の特徴点
(1)直接投資(対外直接投資:117.7兆円、対内直接投資:18.0兆円)
対外直接投資残高は、27.9兆円(+31.1%)増加した。
対内直接投資残高は、前年並みであった。
(2)証券投資(対外証券投資:359.2兆円、対内証券投資:251.9兆円)
対外証券投資残高は、54.1兆円(+17.7%)増加した。
対内証券投資残高は、71.4兆円(+39.5%)増加した。
(3)金融派生商品(資産:8.2兆円、負債:8.7兆円)
資産残高は、3.6兆円(+77.5%)増加した。
負債残高は、3.3兆円(+62.5%)増加した。
(4)その他投資(資産:178.4兆円、負債:193.6兆円)
資産残高は、25.5兆円(+16.7%)増加した。
負債残高は、31.6兆円(+19.5%)増加した。
(5)外貨準備(資産:133.5兆円)
24.1兆円(+22.0%)増加した。
本邦対外資産負債残高は、財務省・日本銀行が「平成25年末本邦対外資産負債残高」として5月27日に公表したもの。地域別残高計数は本ホームページにおいて公表している。
- 資産、負債は1995年末以降、純資産は1986年末以降。
日本銀行から
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