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金融市場における業務継続体制

「市場レベルのBCP」の整備へ向けた内外の取り組み状況

2003年 9月25日
金融市場課市場企画グループ

日本銀行から

マーケット・レビューは、金融市場に関する理解を深めるための材料提供を目的として、日本銀行金融市場局が編集・発行しているものです。ただし、レポートで示された意見は執筆者に属し、日本銀行の見解を示すものではありません。

内容に関するご質問は、日本銀行金融市場局 清水までお寄せ下さい。

以下には、(要旨)を掲載しています。全文は、こちら (kmr03j09.pdf 43KB) から入手できます。

要旨

 金融取引の相互依存性の強まりが再確認された米国同時多発テロ事件(2001年9月)の教訓を踏まえ、内外の市場関係者は、個々に自社の業務継続計画(BCP:Business Continuity Plan)の強化に努めるとともに、被災時にも金融市場の機能を極力維持するための備えとして、金融市場全体として「市場レベルのBCP」の整備に取り組んでいる。英米では、BCPに関し、幅広い市場関係者が連携・協力する場が設けられ、個々のBCPに関する情報交換や共同訓練を行ったり、被災時に必要な情報の集約・還元や市場慣行の見直しを円滑に行う仕組みの整備が進んでいる。この8月に米国・カナダ東部で発生した大停電に際しても、こうした取り組みの成果が活かされて、ニューヨークの金融市場がほぼ正常な機能を維持するのに寄与した。わが国でも、市場参加者の間で、個別の市場毎に「市場レベルのBCP」の検討が始められているほか、今般、市場横断的に議論を行う場として、「金融市場のBCPに関するフォーラム」(事務局:日本銀行金融市場局)が開催された。こうした取り組みが今後さらに進み、わが国金融市場の機能や安定性がより一層高まることが期待される。