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量的緩和政策解除後の日銀当座預金決済

2006年9月14日
決済機構局
今久保圭 千田英継

要旨

日銀当座預金決済は2001年にRTGS化した。RTGSは、時点ネット決済に比べて、安全性が大きく向上する一方、決済にあたって、その参加者である個々の金融機関にはきめ細かい対応が求められる。これまでは、最小限のコストで決済用資金を潤沢に確保し得たこともあり、円滑な決済が実現してきたが、量的緩和政策の解除やその後の政策金利の引上げ、更に市場取引の活発化により、今後、金融機関による決済用資金の確保や決済進捗の管理はより複雑になる方向にある。本稿では、この間の決済動向を振り返ったうえで、RTGSの下での日中エクスポージャーの管理状況を点検し、今後も円滑な決済を実現するための取組みについて考える。

日本銀行から

日銀レビュー・シリーズは、最近の金融経済の話題を、金融経済に関心を有する幅広い読者層を対象として、平易かつ簡潔に解説するものです。
ただし、レポートで示された意見や解釈に当たる部分は、執筆者に属し、必ずしも日本銀行の見解を示すものではありません。

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