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通貨オプション取引の増加と市場取引への影響

2007年11月14日
金融市場局
武藤崇 近田健

要旨

本年9月に国際決済銀行(BIS)が公表した「外国為替およびデリバティブに関する中央銀行サーベイ(2007年4月中取引高調査)」をみると、ドル/円通貨オプション取引高は、この3年間で4割程度増加しており、外国為替取引高との比較でもやや高めの伸びとなった。本稿では、こうした近年増加している通貨オプション取引が、マーケット・メーカーである金融機関のヘッジ取引を通じて、直物為替取引に与え得る影響について整理するとともに、2007年前半までの実際のドル/円取引にどのような影響を及ぼした可能性があるかについて検討する。次に、通貨オプションの中でも直物為替取引に及ぼす影響がより大きくなる場合があるノックアウト条項付き通貨オプションの概要を説明し、2007年前半の為替市場では、その影響が必ずしも大きくなかったとみられることについて述べる。もとより、為替市場は、内外の金融・経済動向や市場参加者の思惑等、様々な要因が複雑に影響し合い変動するものであるが、通貨オプション取引が及ぼし得るインパクトについて整理することは、為替市場の短期的な変動を理解する一助になるものと思われる。

日本銀行から

日銀レビュー・シリーズは、最近の金融経済の話題を、金融経済に関心を有する幅広い読者層を対象として、平易かつ簡潔に解説するために、日本銀行が編集・発行しているものです。
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