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社債スプレッド・CDSプレミアムと株価の関係について

2010年9月21日
金融市場局 篠潤之介

要旨

本稿では、企業部門のクレジット・リスクを反映する金融変数である、社債スプレッド(社債利回りの対国債スプレッド)やCDSプレミアム、株価について、その連関性に着目した分析を行う。分析を通じて、(1)社債スプレッドとCDSプレミアムの関係は、理論的には一致することが示唆されるにも関わらず、日本・米国・欧州、いずれの地域についても、実際の相関はかなり弱いこと、(2)株価とCDSプレミアムの間には、いずれの地域についても、同時的な負の相関関係が明確に確認できる一方、株価と社債スプレッドとの間の相関は相対的に弱いこと、(3)日本については、社債スプレッドとCDSプレミアム間の相関が、欧米対比弱いほか、株価と社債スプレッド間に同時相関性を見つけることはできないこと、(4)こうした連関の強弱は、それぞれの金融変数の商品特性や取引形態、市場参加者の違いなどが背景にあるとみられること、などがわかった。

日本銀行から

日銀レビュー・シリーズは、最近の金融経済の話題を、金融経済に関心を有する幅広い読者層を対象として、平易かつ簡潔に解説するために、日本銀行が編集・発行しているものです。ただし、レポートで示された意見は執筆者に属し、必ずしも日本銀行の見解を示すものではありません。

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