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バーゼルIII対応資本性証券について

2015年4月16日
金融市場局 三木麻有子、金融研究所 源間康史

要旨

世界的な金融危機を受けて銀行の自己資本規制が強化され、従来比厳格な「バーゼルIII」の枠組みが導入される中、バーゼルIIIの下でも自己資本算入が可能な、「CoCos」や「B3T2債」と呼ばれる新しい種類の資本性証券の発行が欧州を中心に増加している。これらは、発行銀行の自己資本が一定水準を下回る場合などに、株式転換や元本削減による資本への転換(損失吸収)に充てられる設計となっている。このような資本性証券は、既に投信を通じて本邦個人投資家の運用対象となっているほか、最近では邦銀がこうした証券を発行する事例もみられる。これらの資本性証券の流通スプレッドをみると、銀行の信用力の変化などを敏感に捉えやすいことが窺われ、マクロプルーデンス政策の観点からも、金融安定性について市場情報を通じてモニターしていく上で有益なツールとなることが期待される。

日本銀行から

日銀レビュー・シリーズは、最近の金融経済の話題を、金融経済に関心を有する幅広い読者層を対象として、平易かつ簡潔に解説するために、日本銀行が編集・発行しているものです。ただし、レポートで示された意見は執筆者に属し、必ずしも日本銀行の見解を示すものではありません。

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