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不均一な与信ポートフォリオのリスク計量におけるモンテカルロ・シミュレーションの効率化

2006年9月
肥後秀明*1

要旨

与信ポートフォリオの信用リスク計量には、計算負荷の大きいモンテカルロ・シミュレーションが用いられることが多い。本稿では、ポートフォリオを大口債務者と小口債務者のサブ・ポートフォリオに分割し、後者の個別要因を捨象することで計算負荷を軽減するモンテカルロ・シミュレーション法(分割モンテカルロ法)を紹介する。サンプル・ポートフォリオによる試行では、通常のモンテカルロ・シミュレーションに比較し1/15 程度の計算時間で近似精度のよい信用VaR 値を得ることができた。また、分割モンテカルロ法を適用する過程で、個別要因を捨象できる小口債務者と、そうでない大口債務者の範囲を特定できるため、単なる計算負荷の軽減だけでなく、与信ポートフォリオ全体のリスク管理体制の適切性や効率性を考えるうえでの参考情報を得ることもできる。

本稿に記された意見・見解は筆者個人のものであり、日本銀行および金融機構局の公式見解を示すものではない。有り得べき誤りは全て筆者個人に属する。

  1. *1日本銀行 金融機構局 金融高度化センター
    E-mail:hideaki.higo@boj.or.jp

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