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中国における金融市場調節:金融政策か為替政策か

2007年5月
王 紅1*
長井滋人*2

要旨

 本稿では、金融政策のトランスミッション・メカニズムの移行期 にある近年の中国において金融市場調節が果たしている役割につい て議論する。金融市場調節は、2005年7月の為替制度変更を契機に、 為替レートに影響する中国と米国との間の内外金利差の操作を軸に 運営されてきている。一方、物価の安定のための需要コントロール は、引続き中国人民銀行や他の政府組織による銀行貸出や投資に対 する直接的な行政措置に依存している。

Keywords: 金融市場調節、金融政策、為替政策、内外金利差

本稿の作成に当たっては、日本銀行の多くの方々から有益なコメントを頂戴した。特に中村毅夫氏、高橋亘氏、露口洋介氏、岡嵜久美子氏、新川陸一氏、福本智之氏、亀田制作氏、東善明氏、上橋龍孝氏、山下裕司氏、小島亮太氏からは暫定稿に対する建設的な コメントを頂戴した。この場を借りて深く感謝の意を表したい。文中に残る誤りは、す べて筆者の責任である。また、本稿における意見などはすべて筆者の個人的な見解であ り、日本銀行および国際局の公式見解を示すものではない。なお、本稿の記述や分析は 2007年2月末時点で得られたデータに基づいている。

  1. *1日本銀行国際局; e-mail:wang.hong@boj.or.jp
  2. *2日本銀行国際局; e-mail:shigeto.nagai@boj.or.jp

日本銀行から

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