BIS国際資金取引統計および国際与信統計の日本分集計結果（2023年12月末）について

2024年3月25日
日本銀行金融市場局

日本銀行では、このほど、「BIS国際資金取引統計および国際与信統計の日本分集計結果（2023年12月末時点）」を公表した。当該期の特徴は概略以下の通りである。

1. BIS国際資金取引統計

2023年12月末の本邦所在銀行のネット対外債権残高は、3兆488億ドル（前期差+3,331億ドル）となった。うち、グロス対外債権は4兆5,899億ドル（前期差+2,613億ドル）、グロス対外債務は1兆5,411億ドル（前期差-719億ドル）となった。

グロス対外債権を地域別にみると、先進国（欧州）向けが1兆1,935億ドル、先進国（米国等）向けが2兆140億ドル、オフショア向けが1兆716億ドル、発展途上国向けが2,880億ドルであった。

グロス対外債務では、先進国（欧州）向けが6,045億ドル、先進国（米国等）向けが5,736億ドル、オフショア向けが2,071億ドル、発展途上国向けが1,165億ドルであった。

2023年12月末の邦銀（除く信託銀行）のネット対外債権残高は、8,698億ドル（前期差+204億ドル）となった。うち、グロス対外債権は1兆9,215億ドル（前期差-253億ドル）、グロス対外債務は1兆516億ドル（前期差-457億ドル）となった。

2023年12月末の邦銀の国際与信残高（最終リスクベース）は、5兆435億ドル（前期差+4,056億ドル）となった。うち、先進国（欧州）向けが1兆990億ドル、先進国（米国等）向けが2兆5,328億ドル、オフショア向けが8,317億ドル、発展途上国向けが5,570億ドルであった。

2023年12月末の邦銀（除く信託銀行）の国際与信残高（最終リスクベース）は、2兆4,769億ドル（前期差+1,010億ドル）となった。